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テーマ:コーラス(2686)
カテゴリ:♪intermission♪
ちょっと投稿をサボっているつもりだったのに、いつの間にか新しい年が始まっていました。年末に「喉の調子が変だな」と思いながらも第九を2回歌ったら、生活に支障が出るほど声がかすれた状態が1ヶ月近くも続いてしまいました。こんなにひどかったのは初めてのことで、「もう一度発声を見直さないといけないなぁ」と感じました。
さて、前置きはこれぐらいにして、今回は(遅ればせながら)新年にちなんだ話題を書きたいと思います。 突然ですが、みなさん螺旋階段はご存じですね。一定の範囲をぐるぐる回りながら上り下りする、アノ階段です。 出典は忘れてしまいましたが、昔読んだ本に「人間は螺旋状に発達していく」という内容のことが書かれていました。これを例えに、みなさんの合唱生活をふりかえってみましょう。 合唱を始めたばかりの頃を思い出してください。ほとんどの方は「思ったように声が出ない」と感じられたと思います。 練習を続けていくうち少しずつ声が出るようになりました。ところが今度は「音程がうまくとれない」という課題が出てきます。 頑張って音程がとれるようになったと思ったら次は「うまく表現できない」という悩みが・・・。 悪戦苦闘しているうちに演奏会が終わり、新しい曲の練習が始まりました。 始まってみると、やっぱり「思ったように声が出ない」。 ・・・・・ 大抵の方はこのような思いを何回か繰り返し、「なかなかうまくならないや」と感じておられるのではないかと思います。 これを螺旋階段に置き換えてみましょう。 スタート地点は「思ったように声が出ない」。 3分の1まわったところが「音程がうまくとれない」。 3分の2まわったところが「うまく表現できない」。 1周まわってまた「思ったように声が出ない」。 一定の範囲をまわっているのですから、進み続けているうちに何度も同じ場所(=課題)に戻ってくるわけです。 ところが知らないうちに高さはどんどん高くなっています。 「同じ課題を何度も繰り返しているように見えながら、実は高さが変わっている」これが、発達・成長していることになるといえるのです。 「思ったように声が出ない」は、最初『隣の人と比べて』だったのが、2回目は『合唱団で一番うまい人に比べて』に変わっていた、なんてことはありませんか? 「音程がうまくとれない」は、最初は簡単な童謡だったのに、今は不協和音いっぱいの現代曲だ、とか・・・。 同じような悩みに見えてもレベルが変わっていたら、うまくなってきている証拠なのです。 どんなことでもそうですが、一気に階段の上までたどりつくことはできません。 同じところを回っているように見えても、少しずつ高いところへ登っているの だと信じて、今年も楽しく歌い続けてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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