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カテゴリ:〔音程〕
前回お話しした方法で、移動ドで読むときはどの音がドになるのか簡単にわか
るようになったと思います。 とはいえ、パッと楽譜を見て移動ドで読める方はそう多くないと思います。 もちろん?私もその一人。 練習会場への往復の電車の中や、練習の合間に必死で楽譜に階名を書き込み、 何とか読めるようにしています。 さて、階名を書き込んでいると、時々シャープやフラット、ナチュラルといっ た「臨時記号」に出会います。移動ドで階名を読むときは、このうち「ナチュ ラル」の扱いがくせ者になってきます。今回はその話題を。 通常、シャープは「半音上げる」、フラットは「半音下げる」、ナチュラルは 「元の高さに戻す」とおぼえておられると思います。 それはそのとおりなのですが、移動ドで階名を読むとき、特にナチュラルがつ いているときは、「半音上げる(あるいは下げる)」と考えなければならない ことがあるのです。 例をあげてみましょう。 例:シャープが1つついているとき(ト長調の時) *シャープは固定ドのファ(F)の位置についていますので、固定ドの ソ(G)を「ド」として読むことになります。 他に何も臨時記号がついていない場合は、上記の読み方で階名がつけられます。 ところが、Fの音(移動ドのシ)にナチュラルがついたらどうなるでしょう。 この音は、もともとシャープがついているのが標準の状態ですので、ナチュラ ルがつく(元の高さに戻る)というということは、標準から「半音下がる」こ とになってしまいます。 つまり、移動ドでは、♭シと読まなければならないわけです。 文章だけではちょっとわかりにくいかも知れませんが、この話題次回も続けます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 8, 2008 07:09:37 PM
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