読書/『ねねねのねこ』。
しれーーーっと、一般書に移行しております(笑)。まずは猫関連の『ねねねのねこ 』。こちらは言葉遊びの作品となっています。「ねこ ねてる」から始まり、次のページは、「ねこ ねげりうつ」「ねこ ねじれる」と続いていくわけなのですが、ふと気が付くとこの言葉遊びのまま、1つの物語が始まっています。この先どのような言葉を持って来るのかという大人目線な自分と、次のページはどのような展開になっているんだろうという子ども目線の自分が気持ちとしてうろうろしていて、なかなか新鮮な感覚です。また、勢いがいいと言っておいたらいいのか、ある意味おおざっぱな猫の画が、この物語にはとても最適で、猫が失敗した場面でも全く悲壮感が生まれず、ただただわくわく感だけが先走る感じです。この物語の展開はまさに『トムとジェリー』。今でもDVDなどで小さな子どもたちでも知っている名作なのか迷作なのかは分かりませんが、ともかくこの作品に構成は似ています。でも、この二人の間柄はたくさんのハプニングや意地悪さ全開だとしても案外どちらも傷ついていないという安心感と普遍的なものと、爽快感があるからこそ、こうして長く愛されているのだと思いますし、新たな形でこうして作品となるのだと思います。肩の力を抜いて純粋に楽しめる作品でした。にほんブログ村