今の私の仕事は、大したことない。
もちろん全ての仕事には、意味があるんだろう。
例え近日転職をと思えども、今日この日に在籍している以上
会社の役に、立つような人材でなければならない。
そんな葛藤は、1000くらいは超えたかも知れないが…(^^;)
しかし、実際、本当に大したことない。
それに、昨年半ば、現場経験も不足のまま、たまたま本社部門へ
異動したこともあり、私は今いる部署で、いや今いる全フロアで
一人群を抜いて知識と経験が足りず、そして若い。
(いやま、ピチピチに若くもないが(笑)そういう環境なのである。
以降、当日記中では、「相対的に」若いという意味だと捉えてくださいな)
そんな私だが、たった一つ、私にしかできない役割を
こなしているのだと、ふと思うことがある。
それは…職場の雰囲気である。
■「女のコ」に過ぎないからこそ、できることもある
そう、皆が、笑ってくれるのである。
私の部署は、実は多忙なところで、女性率も低く
職場には会話もほとんどなく、けっこう殺伐としている。
(そう、ヒマなのは私だけである)
その雰囲気の主軸となるのは、他でもない。
常にフロアに響き渡る声をあげ、諸男性陣さえも威圧する
くせもの女上司の存在である。
そこへ、接客カウンターからやってきた、経験もしがらみも
何もない新人(=私)が、ポンと入ってしまったのだ。
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職場経験の差が大きすぎて、イライラさえもしないのだろう。
斜め後ろのおじさんは「お前な~」と言いながら、いろいろ裏情報を
教えてくれた。
彼はもともと人懐っこい性格なのだ。
しかし、部署にいるのは上司以外、皆上も下もない中堅社員。
いきなり来た、さばさばとして突っ込みやすい下っ端キャラが
彼の中の微妙な均衡関係を崩したようである。
ほどなく、おじさんと私の笑える会話が日常的に展開されるようになった。
(…もちろん、例の女上司のいないときだが(^^;) )
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また、向かいのオネエさんも、実は面白い方だった。
男ばかりの部署にあって、斜め前は女上司だし
その才能を隠していたのだろう。
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そして何よりも、毎日上司に怒られっぱなしの、ある男性である。
(詳しくは、過去の日記「ため息って、恐い」をどうぞ。)
いつもため息ばかりついている彼が、その会話に乗って
冗談など言ってくれるようになったのである。
日常、何かを思いつめてしまうような環境にあって
例え数秒でも「笑う」ということが、心にどれほどの効果を与えてくれるか!
その人が笑ってくれると、私は本当にほっとするのである。
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私は大した仕事もしていないにも関わらず、皆に
親切にして頂いている。
大変そうな男性陣を見ると、若干申し訳なく
「女のコって、やはり特権だ」と思うこともある。
仕事的にはそうそう役には立っていないし、叶えたい夢があるので
恐らくもう長くはいないだろう。
しかし、こんなキャラでも何かの潤滑油になっているとしたならば、
辞める日までそれを大切にしたいと思う。