スタジオジブリの最新作、「ゲド戦記」見てきましたよ(^^ゞ
今月下旬の一般公開に先駆けて!
試写会が、当たったのです。
感想は...う~ん(^^;)
もちろん、まだ観ていらっしゃらない方が大半だと
思いますので、細かくは何も語りません。
ですが、ジブリ作品大好きの私が、こんな感想を持ったのは
初めてです。
映画における、「監督」というものの大きさを
実に感じました。
世に言う「ジブリ」とは、「宮崎駿」氏のことなのだと。
(もちろん、高畑監督もいますが)
私は原作を読んでいましたが、読んでいても
ストーリーのつながり方がいまいちわからないところが
多いですので、読んでいない方はますます、何のことか?
と思われるのではないかと、そんな気がいたします。
宮崎駿という監督は、本当にすごい人間です。
以前、これを読みました。
こんなふうに映画を作っていたら、そりゃあ映画もすごくなります。
もののけ姫はこうしてうまれた。 ~浦谷 年良 著
(楽天市場になかったので、リンクはついておりません)
ちなみに、DVDも観ました(^^ゞ
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映画は皆さん、観ていただくとして
ここでは、原作を紹介いたしましょう。
原作は、外伝含め、全6巻ですが
今回映画化された主要ストーリーである第3巻が、これです。
さいはての島へ ~アーシュラ・K・ル=グウィン 著
とても、深いのです。もはや「ファンタジー」という枠には
おさめることができません。
そして、そこで使われる言葉が、古代の呪文か
吟遊詩人のうたう詩のように、美しいのです。
1巻で少年、2巻で青年だった主人公、ゲドが、この3巻では
すでに年を重ね大賢人となっており、その言葉に深みと重さ、
そしてやさしさがこめられています。
ここに、私の印象に残った言葉をひとつ。
>>引用>>
そなたは若い。そなたは、今、まさに、ことを為さんとして
さまざまな夢や幻想に満ち満ちた世界に立っている。
『おいで』と呼ぶ声も聞こえようというものだ。
しかし、わしは違う。わしは老いて、為すべきことをすでに為しおえ
いまや、己の死と、身をかくす術もなく、向かい合って立っている。
わしにとって、すべては終わろうとしている。
ここにいたって、わしにはわかるのだ。
本当に力といえるもので、持つに値するものは
たったひとつしかないことが。
それは、何かを獲得する力ではなくて、受け容れる力だ。
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もし気になった方は、読んでみてくださいね('-'*)
長いと思われるかも知れませんが、言葉は洗練されて美しく
世界観も深く引き込まれますので、すぐに読むことが
できると思います。