イエスの喜びと満足のために☆

人々はこのような平和を得ようとあらゆる努力をしますが、胸を神に譲り渡すだけで平和を見出すことができるのです。世界が与えることも取り去る事もできない、神の国と平和がそこにあります。平和を得た人は黙ってはいません。

『私はキリストを、キリストの中にある天の王国を知った」と証言します。

友人の一人は、チベットにおいて布教し、証していました。それを好まないラマ教の僧侶たちから、『黙りなさい』といわれ、「それは不可能だ」と彼は答えました。

『口を閉ざしてなどいられません。イエス・キリストの中に発見したものは、話さなくてはなりません」　すると、人々は彼を侮辱し、殴り、それでも足らずに、彼を縛り上げて、木の枝から逆さ吊りにしました。

『どんな気分だ』との声に、彼は、地上天国を感じる」と答えました。

『逆さ吊りにされて恥ずかしいとは思わないのか」と人々はなじりました。

『恥ずかしいものですか。わが救い主のために苦しむ絶好の機会です。あなた方の仕打ちには驚きもしません。そうすることによって、あなたがたは本性を現しているのです。世が逆さだから、世の行為も逆さになっている。逆さになっているこの世界はものを正しく見ることができない。すべてを逆さに見るのです。あなた方は何事も逆さに見ようとして、正しく見ようとはしない。この世はさかさまだから、この私を逆さ吊りにするのです。だが、本当はわたしは逆さではなく、まっすぐです。スライドを幕に映せば逆さに写る。正しく映すにはスライドを逆さにして、機械に入れなければならない。この世という機械に従えば、確かに私は逆さです。しかし，天においては私は真っ直ぐです。私はこの世の側に立っていないことを、神に感謝します。わたしは神の側に立っているのです。

これこそ、神の国の実証です。この人は神の国の中にいました。迫害の最中にあっても、彼は喜びと平和を持っていました。キリストの教えの真意を理解するには、神の国に足を踏み入れなければなりません。中にいなければ、キリスト教がなんであるのかさえ理解できません。社会も教会も、キリスト教ではありません。キリスト教とはキリストご自身のことなのです。イエス･キリストの中に生きている人は、イエスキリストご自身がキリスト教である事を知っています。そのような人は、すでに、天国の中に生き、天国を証しています。彼らは神の国の中におり、安全です。神の国に近いというだけの人は危険です。

彼らは、主の十字架の左側で磔にされた盗賊のようです。十字架上には3人の人がいました。彼らは、死の種類は同じ磔刑死でありましたが、盗賊にはさまれて、罪の「ために」死なれた救い主がいました。左側には、罪の「中で」死んだ盗賊がいました。そして、右側には罪に「対して」死んだ盗賊がいました。

　キリストは、罪人を救うため、罪のために死なれました。左の盗賊は主の胸と脇腹の近く、吹き出た血と水の近くにいましたが、悔い改めず、罪の中で死にました。右側の盗賊はいいました。

「この人は罪を犯してはいない。聖なる人です。」この男は信じ、罪に対して死に、キリストの中で生き始めました。キリストは「あなたは今日、わたしと共に楽園にいる」と声をかけられました。「今」です。何日も、何年も後ではなく、「今日」です。それは、彼が罪に対して死に、正義に向かって生き始めたからです。自分の罪の中で死んだ盗賊のような人々が多くいます。

「この人は人を救いに来たのに自分さえも救えなかった」と彼らは言います。しかし、悔い改め、楽園を約束された盗賊のような人々もいます。わたしたちは、自分が神の国の近くにいるのか、中にいるのかを知らなくてはなりません。中にいれば、生活の中にその証拠が見えてきます。生活の中の驚くべき平和は、わたしたちが神の国の中にいる証拠です。平和が宿っていなければ、神の国の外にいるのです。悔い改め、神にいのらなければなりません。わたし達は神の国に入る事でしょう。・・・