カテゴリ:サンダー・シング
ヒマラヤ山中を旅していたときのことだが、わたしはランプル村へ出発し二股に道が分かれる場所に来た。ところが、どちらの道がランプルに通じているのかわからなかった。私は一方の道をとり、だいぶ長い事歩いてから、自分が間違った方向に来たのを知った。戻りたくても、17キロまた引き返さなくてはならない。仕方なく、私は近くのナルソラという村にはいった。すると、ある店の主がわたしに手招きをした。近づくとわたしがヒンドゥー教の僧とおもったのか、かれはそれまで手にしていたヒンディー語新約聖書を後ろに隠した。しばらく話を交わしてから、彼は「イエス・キリストをどう思うか」」と尋ねてきた。「わが主である」と答えると、彼は歓びいっぱいの表情を顔いっぱいに表して、こういった。 「道を間違えてここに来たことを、心配しなさるな。私はずっと福音書を読んでいたところです。ところがわからないところが沢山あって、困っていた。それを解決してくれるような人を神が送ってくださるようにと、祈っていたところなのです。」 わたしはその日、夜遅くまでこの男とキリストについて語り、翌日も彼と共に過ごした。疑問はすべて解消され、彼はキリストを信じ、のちには洗礼まで受けるに至った。神におゆだねすれば、このように神は私たちを導かれる。道を誤ったと思うこともあるだろう。それでも、神はわたしたちを必要な場所へとお導きになり、こうして魂を救われる。」
サンダー・シング
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最終更新日
2008年02月03日 22時54分47秒
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