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2008年12月09日
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 イエスは聖書の解き明かしです。いま私が言っているのは、聖霊は聖書の解き明かし手である、ということです。私たちはコリント人への手紙をよく知っていますが、いま再び見ることにしましょう。コリント人への第一の手紙2章13節「私たちがそれらの事柄を語るのは、人の知恵が教える言葉によってではなく、聖霊が教えて下さる言葉によってであり、霊の事柄を霊のものと比較するのです」。

 さて、あなたたちの聖書に欄外の引照があるかどうか私にはわかりませんが、この御言葉のもっと正確な訳は、「霊の事柄を霊の人々に解き明かす」です。この御言葉全体をもう一度このような仕方で読みましょう。

 「私たちがそれらの事柄を語るのは、人の知恵が教える言葉によってではなく、聖霊が教えて下さる言葉によってであり、霊の事柄を霊の人々に解き明かすのです

 この御言葉はとても重要な文章であり、私たちがいま示している「聖書を解き明かすのは聖霊である」という原則をはっきりと確証しています。ですから第一に、聖書は聖霊の書です。聖書は第一に、人の書ではなく、私たちの書でもありません。私たちは聖書を持っていません。私たちは聖書と称されているある書物を持っていますが、実は、私たちは聖書を所有していないのです。

 使徒の働きの中のエチオピヤの宦官の例を覚えておられるでしょう。ピリポが彼の馬車に近づいた時、エチオピヤの宦官が朗読しているのが聞こえました。彼はイザヤ書53章を読んでいました。ピリポは、「あなたは読んでいることがわかりますか?」と彼に言いました。すると彼は言いました、「誰かが私を導いて下さるのでなければ、どうしてわかるでしょう?」。ここに示されている人は、ある意味で聖書を持っていましたが、実効的な真の意味では持っていませんでした。一巻の書物として聖書を持つことはできますが、それでも聖書を所有していないかもしれないのです。聖書は第一に、聖霊の書だからです。人の思いと御霊の思いは、まったく異なっています!

 これを理解していないクリスチャンが大勢いることを、あなたはご存じでしょうか?これを理解していない聖書教師がたくさんいます。これが非常に多くの混乱の原因であり、非常におびただしい霊的狭量さと弱さの理由です。ほとんどの論争の根底にはこれがあるのかもしれない、と私は思っています。霊の人以外のすべての人にとって、聖書は閉ざされた書です。上にあるものを見るには、上から生まれなければならない--これが主がニコデモに示された原則です。

 聖書をどれだけ理解できるかは、私たちの霊の命の度量によります。主が私たちに諸々の経験を通らされるのはこのためであり、私たちに理解させるためです。天然の思いに対してどれだけ死ぬかに応じて、私たちは霊の事柄を理解します。私たちのこの時代にあって、これを覚えておいて下さい。聖書を理解するには、私たちの中に何かが起きなければなりません。訓練の科目を取ろう、聖書を教える授業を受けよう、と決意するだけでは、神の御言葉を理解することはできません。いいえ、私たちが神の御言葉を理解するようになるのは、そのような方法によってではありません。私たちは自分の霊の命の度量に応じた理解しかできません。これが聖書解釈の原則です。

  






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最終更新日  2008年12月09日 22時20分35秒
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