カテゴリ:医療問題について
今日は弱小開業医の愚痴です。 皆様にはありがたい話ではないので、医療に対し批判的な方は読みとばしてください。
さて先日取り上げた『外来管理加算問題』の話です。 http://plaza.rakuten.co.jp/hifuka/diary/200802290000/ 突然降って沸いたように『外来管理加算算定基準』の話がでてきました。 4月1日より新診療報酬が適用されますので、事実上『外来管理加算』を算定しない診察がまもなく始まりそうです。 厚生労働省の解釈は『外来管理加算を5分以上診療しないと認めない』です。 我々医者は、待ち時間を緩和するために短時間に分かりやすく診療する努力をしてきました。 ただ単に時間だけで測るならば,その努力は報われない無駄なものになりさがります。 悪意あるテレビや新聞などのマスコミの報道により、患者さんとこの『5分間』を巡って今後ゴタゴタが生じそうです。 結果、外来管理加算を全く算定できなくなりそうです。 我が弱小医院でも毎月数十万円の減収が試算されました。 売り上げではなく、まさに医院の儲けの部分ですからあまりに影響が大きすぎます。 一生懸命働いてくれているスタッフの給与を減らすことなどとても考えられません。 医療はマンパワーで成り立っていますから、収益確保のためこれ以上削れるものは何もないのが現状ではないでしょうか。 「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」に示されているとおり、政府は医療費の大幅削減を目指している<2006年度の社会保障費31.1兆円に対し、2011年度には自然体で39.9兆円になる。これを政策的に1.6兆円削減し38.3兆円に圧縮するという計画である>。 嫌味ですが、この調子なら充分目標達成ですね。 『医療とは、心身の苦痛や不安を持つ病者が最良の治療を望み、医療提供者は生命の尊重を第一義として、最善の治療によって病者を癒し、健康の回復に努めるという、極めて人間的な活動を原点とする。 両者が求める最善の治療の選択において、健康や生命の価値を価格に換算することは決してない。医療の対価は、常に科学的専門性と倫理的自律のもとに成立してきたものであり、いかなる改革においても、この普遍的理念を阻害してはならない。』 午前診療と午後診察の間の休みを食事も取る時間もなく、学校医、予防注射、介護保険認定審査会などなどに供出し、週末をつぶし休日診療所の診察にあたる。 我々開業医の社会的存在意義をもう少し評価いただいてもいいのでは。。。。というのは我々開業医のエゴでしょうか? 私のような人間は きっといつまでも医者やってちゃいかんのだろうな。。。。寂しくなるような今日この頃です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.14 00:13:10
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