カテゴリ:もう一度観たい・読みたい
最近読み終えた本は二冊。 なかなか感想を書き残しておく時間がない… こうなったら、第一印象だけでも。 森絵都さんの『風に舞いあがるビニールシート』 表題作が一番印象深かったです。 「ビニールシートみたいに軽々と吹き飛ばされていくものたち」 それは人の命、尊厳、ささやかな幸福…。 これからはビニールシートを見るたびに、それらを頭に思い描いてしまうと思います。 「仮に飛ばされたって日本にいる限り君は必ず安全などこかに着地できる。 どんな風も君の命までは奪わない」 …ずっしり、胸に響いてくる言葉でした。 『風に舞いあがるビニールシート』は直木賞候補に選ばれています。 はたしてこの作品で受賞なるか否か?? 森さんの、中学生を主人公にした作品を多く読んできた後だと、 ぐっと登場人物たちの年齢が上に上がっているのでどきっとします。 でも読んでいると、森さんの初期の作品に登場した中学生たちが 30、40歳近い年齢になると、きっとこういう悩みや気持ちを抱えて日々 奮闘しているだろうって思い描けるんですよね。 作品の芯にあるものは変わらないんだな、って柊は思いました。 伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングの日常と襲撃』 前作の『陽気なギャングが地球を回す』同様、 四人の銀行強盗たちの軽妙なやりとりと活躍を堪能しました~♪ (余談ですが、伊坂さんの『砂漠』という作品も直木賞にノミネートされています。 森さんと伊坂さん、どちらが受賞しても柊は嬉しいです) 映画を観た影響もあって、 ますます響野さんと久遠くんのコンビが好きになってきました。 書店にて『アヒルと鴨のコインロッカー』をぱらぱらとめくりつつ再読していたら 偶然この『陽気なギャング~』とリンクしている部分を発見しました。 響野さんの奥さん、祥子さんのお姉さんはどうやら仙台在住らしい☆ いつか 陽気なギャングin仙台の巻 といった続編が出ないかなあ…なんて 想像を巡らしてしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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