「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」観てきました。
どうすれば罪悪感や、喪失感といった気持ちから立ち直ることが出来るんだろう…。必死に抗っている間は気持ちを保っていられるけれど、その先に何も見つけられなかったら自分はどうなるんだろうって不安にならない人はいない。時が癒してくれるのを待てない人は?どうすればいいの?オスカー少年の傷つき方が半端なくて、観ていてとても痛々しいのですが、それだけ「不在」を感じさせるほどに少年から愛され、信頼されていた父親の大きさも、その一方で感じていました。出番は決して多くないんだけど、少年の行く末を心配し様々なことにトライさせようと奮闘していた(それがプレッシャーにならないよう、とても愛嬌のあるしぐさで)トム・ハンクス演じる父親がとても素敵だと思いました。その反面、存在感が薄いように思われたサンドラ・ブロック演じる母親。終盤の「あ!」という展開に、柊も泣きましたとも!しあわせの青い鳥は…救いや希望となるものは、やはり身近なところに見つかるものかな…と。根本的な解決策が見つかるわけではないから、すっきりしないものも残るけど苦しいと思う時には涙して、思い出したいときにはたくさんの思い出をかき集めてそうしてちょっとずつ前を見て生きていくしかないんだな、と改めて感じた次第。 *映画の公式HPは→こちら