テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:もう一度観たい・読みたい
凄惨な場面が待ち構えているんだろうな…そんなことは百も承知の上なのにね。 怖ろしい殺人鬼にこんなにも惹かれてしまうのは何故。 *「ハンニバル・ライジング」公式HPは→こちら ハンニバル・レクター氏=アンソニー・ホプキンズと思っているので 今回は観に行くべきか迷いました。 だけど彼のルーツに日本が関係している!?という紹介文を目にしてしまい、 俄然興味を持ってしまいました。 本当は原作を読んでから観に行けたら良かったのだけど(今まではそうだったから) 今回はちょっと(読み終わるのが)間に合わないだろうなーと思い…。 レクター氏が異色な感じがするのは彼が“人喰い”の異名を持っているからだと思うのですが 人間豚も牛も鳥も(或いは他の生き物も)殺して食べて栄養にしているのに 同じ人を食べることにはぞっとする程恐怖を覚えてしまうのはどうしてなんでしょうね。 (柊はチンパンジーが共食いをすると知って以来、チンパンジーが嫌いになってしまった) けれどその一方で山での遭難時であるとか、どうしようもない飢えに襲われたときに 先に命を落としてしまった仲間の体を食した人々を責められない気持ちも持っていたりして。 例えば清水玲子さんの漫画『20XX』や新井素子さんの『ひとめあなたに…』なんかを 読んでしまうとそういう気持ちもわからないではないような気がしてきて… うーん、なんか自分が怖ろしくなってきたぞ。 「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」とレクター氏の物語を観てきましたが こんなにも残酷で冷静で頭が良くて…というキャラクターを他に知りません。 その彼の幼少時代~青年期に一体何があったのか。 アンソニー・ホプキンズ演じるレクター氏に比べると“若い”分迫力に欠ける部分は あるけれどその代りとても“美しい殺人鬼”を堪能(!?)出来ました。 日本…との関わりも映画だと突飛な感じもするんだけど、原作ではしっくりくるのでしょうか。 コン・リーの妖艶な雰囲気は好き。 「SAYURI」に続いて日本人女性の役…でしたがもしもこの役をホントに日本人の女優さんが 演じるとすれば一体誰ならぴったりくるかなあ…としばし考えてみました。 うーん、…ちょっと思い浮かびません。 レクター氏の四作の中で柊は「レッド・ドラゴン」が一番好きです。 次に「羊たちの沈黙」、そして「ハンニバル・ライジング」かなあ…。 「ハンニバル」は原作とラストを変えてしまったのが残念無念です。 原作どおりにしちゃうと物議を醸してしまうからだと思うけど。 でもってクラリスはやっぱりジョディ・フォスターであって欲しい気持ちがあるから。 「ハンニバル」以降の二人の行方を知りたい気もするのですがそれはそれで怖ろしいような。 映画を観ている間中、ざわざわした緊張感が背後を漂ってる気がしました。 この雰囲気、やっぱりレクター氏だよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[もう一度観たい・読みたい] カテゴリの最新記事
|
|