その施設の元は、明治のある時、企業が作ったものだったそうだが
真珠湾攻撃の指令を発した通信施設として日本軍が改造し
戦後、アメリカ軍の管理下になっていたものです。

それは、巨大な施設で、たしか東京ドーム８個分くらいはあった。
その役割が、終焉を向かえつつあり
午前中はアメリカ軍、午後から自衛隊が練習用施設になっていたころ。

アメリカ軍は、今の沖縄のように
それでも地主、建物所有者に、賃料を払って使っていた。

もういいかげん必要がなくなったので
壊すことになって、私の出番となった。

調査がらみの、変な仕事が得意の私。呼ばれた。

資料は皆、英語の図面で
ポルトから、その整備用の器具もオーダーメイドで
原寸図の山

どこの何を表しているのか、難解だった。

設備関係の外注設備設計士さんは　さじを投げてしまった。

これにはマイッタ。「さすが（真珠湾攻撃）イワク付き」・・・と悩んだ。

しかたがないので、私のつたない翻訳と
時折、設備会社に勤める友人に聞き、推測しながら理解していった。

技術的なことなので、翻訳といっても
今の日本の設備表現に直すわけで
方式やサイズが日本とは違うが
意外にも　カンが利くので　だんだん　わかっていったのだが。

不足する図面部分も多く、
一番時間を費やしている私だけが、一番わかっていった。

そんなこんなで　私の仕事は無事に仕事を済ませ　終わって１年

工事には　死者がでてしまった。

これこそ、「真珠湾の恨み」なのかなあ　と思うのでした。

（あれ、いきなりオチ）

物足らないのかもしれないので
自衛隊関連の話題ですと
若い頃、あるマンションの１戸分を
自衛隊関係者だけの使う秘密クラブに改装する設計をしましたが
それが、名古屋でもあるのだから
東京にもあるだろうし、それは、とんでもないものだろうし
アメリカのそんな秘密クラブでは
まったく　何をしてるんですかね～

背筋が寒くなります・・
　次回は　背筋の寒くなる　足すと２０になる組織への調査
　（あくまで役所からの依頼です）の話をしましょう