今もやっている仕事で
私が生まれる前に建った　とあるＮＴＴのビルの改造設計で
構造計算を行った・・・

当時の構造計算の手法で　せん断力　という発想がなかったから
とある鉄筋の部分が　半分しかありません。

今の構造計算では全然ダメで　姉歯問題どころではありません

改造してもだいじょうぶか？どころでなく
今　問題になっているマンションどころか
建ってる事自体危険・・・でも　法律に触れない　旧基準の建物

ＮＴＴは当時　公共で　頑丈に作っているのに　そんなんです
（といっても　今　騒いでいるのは　今の基準で　ということ）

とはいえ
その建物は　まだ　低層な方で　そのとある　市の中心地
駅前ではありますが　そんな古いビルは回りに見える範囲でその１件

倒れてもその周りだけが影響する

さて、名古屋駅周辺では（場所をあえて特定）
そうは行かない　そういうビルが　あちこち　ありそう
でも　隣どうし　ということは　少なそう・・・

ところが　東京は？大阪は？

名古屋より　歴史のある　都市高速道路の建設も早かった　２都市は
そういうビルが　ひいしめきあって　いる。

１つ　倒れると　ドミノ式に　倒れていく・・・

私の勤めた設計事務所の所長は、東京生まれの、東京育ち
ある時　それを　想像すると　いてもたってもいられず
名古屋に　引っ越してきたそうだ。

先回書いた　「ダムが危ない」と　同じ様に

現代日本が経験したことのない　理論的な耐用年数を　超えた
鉄筋コンクリート建物が　今後　どうなるのか？

　不安ですねー