名古屋の覚王山という所に「日泰寺」があります。

その昔
イギリス人だったかの探検家が、インドで釈迦の骨を発掘
仏教国であるタイに寄付したそうだ。
するとタイの人々が日本にも仏教国だから
分けて差し上げようということになったそうだ。

日本では、その受け入れ先をめぐって全国で論争になったそうで
そんな中、名古屋では、ほとんどの宗派の意思統一で
みんなで名古屋に一緒に頂こうということになって
”日泰寺”に選ばれたそうだ。（選ばれてから作ったみたいですが）

名古屋の人は、そんな宗派にこだわらず
信仰心そのものがある人が多いように思います。
地元ながらすばらしいと思います。

戦後、各地にあった墓地を”平和公園”という所に移す計画も
宗派を超えて、とても順調に進んでいったそうだ。
すごい。

名古屋は「華麗なる田舎」とも言われ
「外から来た人をなかなか受け入れない閉鎖的な心の人が多い」とも言われてきましたが・・・

しかし、一度胸襟を開けば、商売で言うと
契約もしないうちに高値でも商売の取引が始まるような信じ方をします。
（大阪の人は、何十年付き合った友人でも、そのへんキッチリするそうです。
緊急でそういう事態があったとき困ったことがあったという人の話を聞きました。）

仲間意識が強いのは、ましてや国際化にそぐわないとも言われますが
「友達の知り合い」とか「その奥さん」とか遠縁でも、友人、知人ということになって
ようするに、友人、知人が増えてとても楽しいですよ。
名古屋って。

”日泰寺”の話に戻りますが
「釈迦の骨」という、最も大切なもののために宗派をいとわなかったように
名古屋の人は、本当に大切なものは見失わない精神構造があるのです。

貯蓄率も高く、お金を大切にしているところ。
芸術面の目の肥えた人の多いこと。（ブランドものも好きな人多い）
・・・・などなど

バブル期に目先のものにとらわれないで生き
今、花開いている企業も多い名古屋！

今、絶好調の秘密はこんなところにあるような？