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2008年10月24日
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終戦まもない頃・・・
その人は、父の死に続き、まもなく兄が死に、残された1歳に満たない兄の子を
兄の奥さんと生活し、育てたそうだ。

さらに、その人のあと3人の兄弟の生活を支える状況も重なって・・・

生活が落ち着いた時、気づくと47歳、婚期を逃し・・・
かに思えたところ、交通事故で奥さんを亡くした男性との出会い結婚した。

その男性には2人の娘がいた。
まだ小さい2人を、またも、自分の子でない子を育てるという人生・・・

その男性は、証券マンで、毎晩豪遊、鼻息荒い亭主関白。
ガマンを強いられる生活・・・

そんな不満を娘達に向けることも多々あり
本当の母親でないリスクの上でのこともあり
”嫌な母親”のままで暮らすことに・・・・

年老いて、グチっぽくなり、さらに嫌われる存在になっていった。

そんな中でも、その人の兄の子だけは、その人に寄せる感謝の気持ちは大きく
真面目に、精進し、会社を持つほどの出世を果たしていった。

そんな、こんな、いろんな話を
とうとう と 思いのままに 絞り出すように


その兄の子 本人が話す姿に、そして、そのドラマのような話の
登場人物が、目の前にいて聞いていると・・・

涙 涙 こみあげてくる 涙 涙・・・

それは、その壮絶な人生の辛かった、悲しかったであろう同情の涙と

兄の子を育てた「徳」で「天国にいけるね」という喜びの涙

または「神様 お願いですから 間違いなく この人を天国へ召されませ」
という嘆願の涙


これらが 交錯し 次から次に込み上げてくる

一番遠縁の私が、声を荒げて泣いてもいけないので
ガマンすればするほど泣けて、涙が止まらなかった。

霊柩車が出て行くまで、ずーーとそういう状態だった。


人にどう思われようとも、人の為に尽くしたという「徳」は
何物にも変えられない天国への優待券なのでしょう。

ねえ 神様





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最終更新日  2008年10月24日 12時54分28秒
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