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風の吹くまま 気の向くまま

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2010.11.07
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カテゴリ:本棚
恩田陸さんが『読書会』のなかで
パート1である『神狩り』について
「とにかくショックを受けたことしか覚えていない」
とおっしゃっていましたが

自分も二十何年か前に読んで
非常に衝撃的だったことを覚えているのだけれど
どんな話だったか覚えていなかったのでありました。

当時、光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』に感化されて
「神」とか「上位の存在」とかのSFにはまって
その流れで読んだのが『神狩り』でした。

でもだからといって読み返していないのは
実家のどこかに段ボールに入れてしまわれているせいです。スマイル

神の存在を感じるとか天使を見るとか
それらを脳科学の研究と結びつけて
ちゃんとメカニズムとして説明しているところが説得力あり。
というか、納得させられそうになるのでした。
「神のクオリア」ね。

しかし、もっと若い頃に読んだら
登場人物の「幻視」にはめられていたかもしれないなあ、と
年を感じていた読者でありました。

善と邪の因縁とか
「絶対機関」がいきなり出てきたとか
謎が残っているのが少々心残りですが
全体的にはおもしろかったし
セラフィム2体の激突は映像で見てみたいと思いましたよ。



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最終更新日  2010.11.07 17:12:31
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