思い込み
以前も書いたことがあるが、私は「バタ臭い」顔をしている、らしい。私も母もこれにはいつも「?」なのだが、友達からはそういわれる。ちなみに私も母も私の顔は「ザ・日本人」のこざっぱりした顔だと思っているのだが。こういうように、人の印象なんてさまざまなものだ。この「バタ臭い」顔のせいで、私は自分はずっと怖い顔をしていると思っていた。きついともいいましょうか。それは、大学1年生のとき、覚えたての化粧が濃かったからかもしれないが、友達から「顔が怖くて話かけずらかった」と言われたから。高校生のときも無表情でいると怖かったようで、友達がぼけたことにだまっていると「つまらなかった?怒らせた?」とかなり恐縮されたことがあった。この2つの出来事から、私はずっと「怖い顔」の持ち主と思っていたのだ。そんなもんだから、歩いているときによく道を聞かれるのだが、それもおばちゃんとかおばあちゃんとか、外国人(何語かわからんような)に「こんななりの私によく道きくなー?怖くないのかね」といっつも思ってた。特におばあさんに声をかけれるのがいつも不思議でしょうがなかったのだ。だが、それは私の勘違いだったようだ。先日、知らない人(女性)だらけの集まりに参加した。そこで歓談中に「よく道を聞かれる、こんな怖い顔をしてるのに」って話になったのだが、「全然そんなことないですよ、優しそうな顔をしています」ってみんなに突っ込まれた。そこに集まった人に全否定された。私は「へ?」ってリアクションだよ。そんな想像もしていなかったコメントに「うっそーん」って感じ。だって、十数年「怖い顔」っていう認識で生きてきたんだもん、そりゃビックリさ。ずっとずっと怖い顔&怖い人っていうキャラで生きてきたもんでね。自分のことなんて自分が一番わからないもんだねー。「そうか、だからちびっ子や犬や猫などの小動物に人気なんか」なんて妙に納得しちゃった「私はこういう人間なんだ」という思い込み。思いぐせ。それが世間を狭くしていたり、視野を狭めていたりするのでしょうなー。長年培ったものを容易に取り除くのは難しいことではあるが、そういう思い込みをはずしていけると、自由を手に入れられるのでしょう。