カテゴリ:こころのままに
空(くう)とは、からっぽ。
からから、からっぽ。 なにもないから、いれることができる。 なにもないから、だすことができる。 なにもないから、うむことができる。 空(くう)とは、むなしさやあきらめ感という意味での 虚無(きょむ)ではない。 空(くう)とは、「有を含む無」。 しかも、 その有には、自(みずから)はない。 有無だから、生むことができる。 有無だから、産むことができる。 自我ではない、 空我だから、 他我を受け容れることができる。 母が、子を胎内に宿し、育てるように。 それは、自(みずか)らではなく、 自然のままに、自(おの)ずから。 義務感も、責任感も超えている。 使命とは、命を使いきること。 「自然とひとつ」になってしまうこと。 もともとがそうであったように。 楽しみて 善に赴け 慎みて 悪にゆかざれ 心して 善く振る舞えば 今も未来も みな楽し (法句経) 善いことをしなければいけないから、善いことをするのではなく、 義務感や罰を恐れて悪を避けるのではなく、 自然な気持ちで、こころが楽しくなるようにすれば、 自(おの)ずから善の方向へと向かうもの。 すべては、明るく楽しいものから、 善悪を超えて、 より明るく楽しいものへと、向かうもの。 ひとつから、他と多が生まれ、そしてまたひとつへと。 *法句経(ほっくぎょう):《 Dhamma-pada (パーリ語)真理の言葉の意》 原始仏教経典のひとつ。維祇難等訳。 短詩型の教説を集成したもので、初期の仏教の教えを伝える。 四二三偈(げ)から成るパーリ語の原典(韻文形式の詩集)がある。 *パーリ語 セイロン・東南アジアの小乗仏教聖典に用いられた古代インドの言語。インド-ヨーロッパ語族のインド語派に属するプラークリット諸語の一種で、起源は紀元前三世紀以前にさかのぼる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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