|
テーマ:本と出版について(527)
カテゴリ:ヒッポ
童話『おねえちゃん』を出版して、一年が過ぎました。
家族、友人、ネットの仲間… たくさんの人たちが応援してくださり、 たったひとつの物語が、私の世界を広げてくれました。 その頃、ヒッポファミリークラブの仲間の一人Kちゃんが 「このお話を韓国語で聞きたいわぁ~!」 と言ってくれましたが、そのとき私はまだ、Kちゃんがやろうとしていることがよくわかってはいませんでした。 そして、一年経って… ついに、私のもとへ 『おねえちゃん』が韓国語で語られているCD が届いたのです。 そう、Kちゃんが、韓国人や娘さん、多くの仲間の協力を得て、 一年かけて『おねえちゃん』を韓国語に翻訳→スタジオを借りての録音→CD制作を見事にやり遂げてくれたのでした。 まさか、こんなことが!? 早速、そのCDを聞いてみたのですが、サキの声、ヒデキの声、そしてママ(私?)の声… BGMも効果音も場面に合ったものがきちんと入っていて、 素晴らしい仕上がりです 私には語られている韓国語の一言一句までがわかるわけではありませんが、聞いていると場面やだいたいの内容はわかります。 家事をしながら、運転をしながら、 耳を澄ませていると、 (なるほど~!韓国語ではそう言えばいいんだ) なんて、嬉しい発見もあります。 そして、毎回最後の場面になると、 お皿を洗っていても、料理をしていても、 私は思わず手を止めて、CDデッキの前に座り込んでしまいます。 「オンマ ド サキ ル マーニ サランヘヨ~~」 最後のことばと同時に、BGMが流れ始めます。 何度聞いても、私は胸がいっぱいになって涙が出ます それは、実際に私が泣きながら書いた場面です。 娘のサキ(当時小4)のために、 深夜のパン工場でパンを作りながらストーリーを考え、 明け方家に帰ると同時にPCに向かい、夢中で書き上げた童話でした その場面を聞くたびに、そのときの私の想いがくっきりと思い出せるのです。 Kちゃんたちは何度も録音をし直した、と聞いています。 スタジオ代も、翻訳代も、すべてKちゃんのポケットマネーから。 「私が作りたいと思ったからね」 さらりとKちゃんは笑います。 私にとっては、一生の宝物です さらにKちゃんは、そのCDを”全部韓国語で言えるようになりたい!”と、ヒッポの仲間を誘って自宅で「オンニ(おねえちゃん)の会」と称する集まりを何度も開いてくれました。 同じ神奈川ですから、私もその会に参加してみると、毎回10人以上の仲間たちが『おねえちゃん』の本を開き、みんなで聞こえてきた韓国語を真似して言い合っています。 「私には子どもはいないけど、私も”お姉ちゃん”だったから、ものすごく共感して泣けてきました」 「うちの子たちは、ちょうどお姉ちゃんと弟。 このお話に出てくるサキとヒデキと同じなので、本当によくわかって涙が出ました」 「子どもの頃のことを懐かしく思い出しました」 など、参加者のみなさんに直接感想を伝えてもらえ、サイン会まで…。 (わぁ☆サインをするなんて、一年ぶりですよ~) 「もっとこの本が売れて、たくさんの人に読んでもらえたら、と思ってね」 とKちゃん。 …本当にありがたいことですね。 Kちゃん、ありがとうございます これで私も、日本語がわからない韓国人の友人たちに『おねえちゃん』の内容を理解してもらうことができます。 次は、日本語での朗読CDを制作しよう♪という話があります。 朗読するのは私(ひなたまさみ)。 他にも何名か手伝っていただくかもしれませんが…。 私は子どもたちが生まれてからずっと”絵本の読み聞かせ”を続けてきました。 『おねえちゃん』も、ぜひお母さんたちからお子さんたちに読み聞かせをしていただけたら…と思っています。 お母さんやお父さんの声でお話を読んでもらえる、というのは、子どもたちにとって本当に幸せなことだと、私は思います。 私の読み聞かせは勉強したものではないので、決してプロの人たちのように上手ではないでしょう。でも子どもたちにとっては、上手とか下手とか、そういうことはそれほど重要ではないような気がします。 きっと一番大切なのは…心。 もしかしたら、病気や何かの事情で、大好きなお子さんに本を読んであげられない人がいるかもしれません。 あるいは、日本語を学んでいる人たちの参考になるかもしれません。 一体そのCDが、どれだけの人たちに必要とされるものかわかりませんが、私はぜひ挑戦してみようと思っています。 少なくとも、自分の記念になりますからね☆ このブログを読んでくださっている皆さんの中で、『おねえちゃん』韓国語版CDを購入希望の方は、私の個人メールで教えてください。私がKちゃんへの連絡の窓口になって、送らせていただきます。価格は一枚500円です。 (サイン本とのセット購入も受け付けます) このCDが誕生したことで、 今度は『おねえちゃん』がまだ見ぬ韓国の人たちとも出逢ってくれると思うと、 ワクワクしてきます ありがとうございます ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ヒッポ] カテゴリの最新記事
|