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カテゴリ:ラグビー
おはようございます
ふぅ~~っ… なんとか怒涛の週末を乗り越えました のりぴーは元気にフランスより帰国。 10ヵ月の間、異国の地でホームステイをしながら高校へ通っていたのりぴーは、フランス語はもちろんフランス人みたいにペラペラになっていましたが、何よりその経験を通して、人間として大きく成長してきたことが感じられ、感動いっぱいの再会でした☆ そして昨日は朝からヒデキ(小4)のラグビーの試合で富士山の麓までドライブ。夜は仕事のミーティングで都内へ。帰宅は真夜中の1時前でした。 その間、子どもたちはいつものように瀬戸家で楽しい時間。昨夜はトラックの荷台に乗って近くの田んぼへ行き、蛍を見せてもらったそうです。 いつも、普段なかなかできない貴重な経験をさせてもらえる瀬戸ファミリー。 それから子どもたちの送迎をしてくださった両国の隠居さん、ありがとうございました そんなこんなで、報告したいことは山ほどあるのですが、今日は昨日のヒデキのラグビーの試合のことを書きたいと思います。 昨日の朝。 5時頃からお弁当を作り始め、6時すぎにはヒデキが自分から起きてきました。 (普段はまず、そんなことはありません。それはヒデキの緊張の印でもあります) 「ママ、雨は?」 「おはよう 雨、降ってないよ。良かったね」 「え~~っ!? なんでだよ~? 雨じゃないのぉ?」 (は?雨の方が良かったの?) 「早くご飯食べて着替えないと…」 「なんだよ~~。 オレ、試合なんか行きたくねぇ~よ」 (出たぁ~! 相変わらずのビビリだなぁ。 ま、いつものことか) 「集合に遅れたら大変だから、さっさと準備して」 「もう! なんで試合に行かなきゃいけねぇ~んだよ!? オレは試合なんか行きたくねぇ~んだよぉ~~」 (な、な、泣くの?ちょっと、ちょっと、勘弁してよ~) 「そんなの、前から決まっていたことじゃない? どうして行きたくないの?」 「ラグビーなんか、どうやったらいいかわかんないもん」 「大丈夫だよ。みんな最初のうちはそうだ、ってコーチも言ってたじゃん」 「しかもオレの入るジャージはないし…」 そうだ。確か前回初めての試合のとき、ヒデキに入るジャージはなかった…。 「だ、だいじょうぶだよ。 今日は高学年も一緒だから、きっと誰か大きいサイズの人のを貸してもらえるから」 「しかもぜって~に勝てねぇ~しな。 そんな試合、出たくもねぇ~よ」 「どうしてやる前から勝てないなんて決めるの? やってみないとわからないじゃん」 「は?負けるに決まってるじゃん。 去年そこのチームにボロ負けした、ってみんな言ってたもん」 プチッ! これにはさすがに私もキレました。 「ヒデキ! 去年負けたチームなら、みんななおさら”今年こそ勝つぞ!”って思ってるんじゃないの? そんなの、みんなに対して失礼だよっ そういう考えは、ママは許せないね」 「なんだよ~、自分なんかラグビーやったことないくせに!」 「ある ママだってラグビーの試合に出たことあるんだから!」 (マズイ!嘘ついちゃった…) 「はぁ~~っ?そんなの、嘘だしな。 じゃ~、いつ出たか言ってみろよ!」 「ママは… ママは… ヒデキが試合に出てるときには、いつも心の中で一緒に出て戦ってるんだから!」 苦し紛れに言ったことばではありましたが、言ってみると確かにそうなんだ、という気がしてきます。 「はっ? そんなの、知らねぇ~し!」 はぁ~っ… ヒデキはスポーツが大好きです。 でも、試合の前は、いつもこうなります。 いつもいつも、朝になると泣いたり、騒いだり…すんなり行ったためしがありません。 朝早くからお弁当を作って、スポーツドリンクを用意する私は、いつもこれでガックリくるのです。 でも、いざ試合が始まると、嘘のようにスイッチが入るヒデキ。 負けず嫌いで、絶対に負けたくないヒデキは、きっと”試合”に対して緊張や集中をしすぎてしまうのでしょうね。 朝7時半に駅に集まり、みんなで車に分乗して、会場になっている富士山の麓まで移動。 出る頃には雨が上がり薄日が射し始めていたのに、再び雨が降り始め、到着する頃には雷ゴロゴロの土砂降りです。 すぐに試合が始まり、とりあえずヒデキは控えでした。 (ヒデキは今回2回目の試合なので、後半出ることになっていました) 「ヒデキ、みんなを応援しながら、どうやって動いたらいいのか、ちゃんと見てなよ」 ところが… ピカッ!! ゴロゴロゴロゴロ!! 落雷注意報が出たため、試合は開始直後一時中断。 結局、1試合の前半だけで終わることになりました。 (もう、今日は出番がないかな?) 子どもたちはみんな頑張っていました。 雨の中、泥んこになりながらのタックル。 ボールをつかんで必死に走る姿。 我が子でなくても、見ていて胸が熱くなります。 なんと!? ヒデキのチームはどんどんトライを決め、4-0(本当は得点は違います。これはトライの数です)でリードしています。 仲間がトライするたびに、躍り上がるように喜ぶヒデキ。 そして残り何分かで、ついにヒデキが呼ばれて入りました。 (ちょっとでも参加できて良かったね♪) どすこい体型でいつもはフォワード(最前列でスクラムを組む)のヒデキですが、昨日はなぜかセンターでした。 フォワードからまわってきたパスを受け、パスをまわしながらひたすら前へ進んでいく、という役回りのようです。 (だいじょうぶかな?わかるかな?) 立ち位置も、コーチに教えてもらいながらのヒデキ。 それでもいざ試合が始まると、相手チームの子に勢いよくタックルし、ボールを止めました 2回ほど引っくり返って泥んこになったところで、調子が出てきたようでした 「いいぞ、ヒデキ! ナイスタックル♪」 コーチのことばに嬉しそうに頷くヒデキ。 ヒデキたちのチームがリードしたまま、試合終了1分前。 ついにヒデキがパスされたボールを脇に抱え、勢いよく走り出しました。 慌てて追いかける相手チーム。 前方はがら空きです。 チャンス (ヒデキ、突っ走れ~~! そのまま逃げきれ~~!) 必死で走るヒデキ 相手チームとの差は、なかなか縮まりません。 (いいぞ! そのまま、行け~~~~~っ!) ピーーーーーーーッ♪ 「やったーーー!!!」 ガッツポースで飛び上がるヒデキとチームメイトたち。 ヒデキが見事、初トライを決めました ピピーーーッ! そこで試合終了。 結局、5-0でヒデキたちのチームの勝利でした。 朝あんなにぐずっていたのが嘘のように、ピカピカの笑顔でチームメイトたちと喜びを分け合うヒデキ 緊張と興奮、疲れが一気に噴き出したのか、帰りの車の中では爆睡のヒデキ。 目が覚めてからも、チームが勝ったことと、初トライを決めたことの嬉しさで、顔はニコニコほころびっぱなしです。 「ママ、オレたち勝ったしな! オレも初トライ決めたしな! あれはS君があのときオレにパスを回してくれたおかげなんだよ。 ”もう時間がないから、絶対に決めてやる!”って思って、必死で走ったんだよ」 ほんの数分間の出来事でしたが、やっぱりあの場にいて、あの瞬間を見せてもらうことができて良かったな。 私にとってもヒデキにとっても、大切な思い出がまたひとつ出来ました☆ ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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