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カテゴリ:ヒッポ
みなさん、こんにちは
いよいよ本州も梅雨入りのようですね。 またまたお休みしてしまっていましたが、娘のサキ(中1)が体調を崩しています 中間テストが終わったと思うと、そろそろ期末テストが近くなってきて、精神的な疲れや緊張がいっぱいあるようです。 先日も寝起きに大泣きして私を呼び、慌ててそばへ行くと、 「ママ、怖い夢を見た」 夢の中で自分が死にそうになってしまい、それを助けようとした私が身代わりになって死んでしまった、というのです。 2日くらい続けて学校へ行くと、3日目には熱が出てしまう。 私に対しても、反発したり、甘えたり、泣いたり、笑ったり… そんなことを繰り返しています。 精神的なバランスが崩れると、私も娘についている時間が長くなります。 娘が気持ちを楽に持って、穏やかな日々が過ごせるようになるといいな 近所のスーパーでエレベーターに乗ったとき、中に一組の親子がいました。幼稚園の制服を着たお姉ちゃんと、ベビーカーに乗った弟くん、そしてお母さん。 普段から私は、つい小さな子どもに目がいってしまいますが、「2~3歳違いのお姉ちゃんと弟」のときには、やっぱりサキ(中1)とヒデキ(小4)が重なります。 まず、じーっと私を見ている弟くんと目が合って、私がにっこり。 すると、弟くんはとたんに喜んではしゃぎ始めました。 (可愛いなぁ~) すると、その様子を見ていたお姉ちゃんが、私に向かって、 「ヒトミシリ!ヒトミシリだよ♪」 (人見知り? ん?これは人見知りじゃないような気が…。笑 ああ、きっと覚えたてのそのことばを使ってみたいんだろうな~) 嬉しそうに「ヒトミシリ」を繰り返しながら、弟くんのことを一生懸命に私に説明してくれるお姉ちゃんを見ていると、なんだかあったかい気持ちになりました。 「人見知り? 難しいことばを知ってるのね。 おりこうさんだねぇ~ いいお姉ちゃんだね」 ちっちゃなお姉ちゃんたちを見ていると、(頑張れ!)って思う私なのでした。 そして2日前には、近くの幼稚園でヒッポファミリークラブの活動をやってきました。サキの様子が心配だったのですが、その日は車で学校まで送り届け、何とか幼稚園にも間に合いました 園の依頼を受け、年に3回ほど、仲間たちと一緒にボランティアで授業をしに行っています。(今回私と一緒に行ってくれたのは、きららとごまちゃん) 授業と言っても、相手は幼稚園児ですから、いろんなことばであいさつをしたり、ゲームやダンスをしながら楽しい時間を過ごして帰ってくる、というもの。 今年度に入ってからは初めての幼稚園ヒッポでした。 始まる前に園長先生が、 「今年、年少クラスに外国の子どもが入ってきたんです」 「そうですか? 国はどこですか?」 「それがね~、インドネシアなんですよ。 教育委員会の外国籍の子ども用の会話マニュアルを見たんですが、インドネシア語はなくて… ヒッポさんならご存知かな?と思いまして…」 インドネシア人のN君は、日本で育っているようですが、お母さんがほとんど日本語がわからないため、これまで日本語の環境で遊んでいた様子はない、とのこと。 いつも緊張と不安を抱えて、おとなしいN君ですが、最近になってようやく、園長先生に 「しゅいましぇん、しゅいましぇん(すいません)、 トイレはどこでしゅか?」 と尋ねるようになったそうです。 (知らないことばの中で、一生懸命に頑張っているんだなぁ~) 我が家には、インドネシアの人がホームステイに来てくれたことがありました。 一緒に行ってくれたごまちゃんもやはりインドネシアの人を受け入れしたことがあるし、きららには子どもの幼稚園のお母さんの中にインドネシアの人がいて、お友達になっていました。 私たちにとっては、身近に感じられることば。 「わかりました。 じゃ、今日はインドネシア語で挨拶をしてみましょう♪」 教室に入ると、すぐにN君はわかりました。 くるくるの巻き毛と、つぶらな瞳。 肌の色が他の子どもたちよりちょっと浅黒くて、とっても可愛いN君は、先生のお話のとおり、伏し目がちな表情でした。 「みなさん、こんにちは! 今日はインドネシアのことばで”おはよう”の挨拶をしたいと思います。 みんなも聞こえたままに、大きな声で真似してみてね。 ”スラマッパギー!”」 私は自己紹介もそのままインドネシア語でしてみました。 N君は不思議そうな顔のまま、表情を変えずにじ~っと私を見ています。 やがてみんなでゲームをして遊ぶうち、だんだん表情が柔らかくなっていくN君。 最後に、いくつかのインドネシア語をみんなで真似っこしてみました。 ”テリマカシ~(ありがとう)” ”サマサマ~(どういたしまして)” ”ジュンパラギ~(さようなら)” と、そのときです。 座って聞いていた子どもたちの中から、N君一人が突然立ち上がり、嬉しそうに両手をあげ、その場でピョンピョン跳びはね始めたのでした。 私たちは本当にビックリ!! もちろん園長先生も他の先生方も、そんな嬉しそうなN君を見たのは初めてだったらしく、驚かれていました。 (よかったーー!!) 最後は、ごまちゃんもきららも、そして私も、たくさんの小さな子どもたちにもみくちゃにされながら、 「ジュンパラギー♪」 私たちの心には、N君のあの笑顔がいつまでも残っていました。 園長先生が、インドネシア語の挨拶をいくつか書きとめながら、 「今日、N君のお母さんがお迎えに来たときに、早速言ってみたいな、と思って…」 「そうですね! ぜひ、そうしてあげてください」 異国の地でいろんな緊張を抱えながら子育てをしているN君のお母さん。周りの人たちに、たった一言でも自分の母語で話しかけてもらえたら、どんなに嬉しいことでしょう。 次回の幼稚園ヒッポには、N君のお母さんもお誘いしてくださるそうです。 私も、インドネシア語もまたいっぱい聞きたいな、と思いました。 ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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