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テーマ:お勧めの本(7360)
カテゴリ:大好きな人たち
みなさんには夢がありますか?
あるいは、子どもの頃の夢を叶えることができましたか? または、今も現在進行形で挑戦しつづけていますか? 今日は幼い頃からの夢を叶えた一人の青年を紹介したいと思います。 炭焼き職人、原伸介さんです。 私は数年前に彼の著書を仲間の一人に紹介され、その本に衝撃を受けました。 熱い人。 でも実際にお会いしたときの印象は、とても穏やかで、柔らか。 “内に秘めた情熱”ですね。 原さんは、現在35歳。 横浜で生まれ、横須賀で育ちました。 まだまだ自然豊かだった当時、裏山で遊ぶのが大好きだった少年時代。 ところが皮肉なことに、自分が通うことになる新しい中学校を建てるために、その大切な裏山の大半が潰されてしまったそうです。 「その時の気持ちをうまく表現する言葉はいまでも見つかりません。 強いて言うならば、“自分の身体の一部が削り取られてしまった”ような気もちでした」 (『笑顔は無限力』本文より) そして「いつかこの山に、恩返しをするんだ」という思いから、「将来は山で仕事をする人になる」という夢を抱いたそうです。 成績も優秀だったのでしょう、高校では先輩に小泉純一郎さんやノーベル賞の小柴昌俊先生がいるような進学校へ進んだ彼は、入学直後に「進路希望調査用紙」を配られ、「希望職業」になんと、 「仙人」 と書いて提出した、とか。 決してふざけていたわけではなく、「山」と「職業」がうまく結びつかなかった当時の彼にとって、「山で生きている人」として知っていたのが唯一「仙人」だったようです。 クラスメイトには指をさして笑われ、先生には呼び出しを受け、たしなめられる。 「このとき、たった一人でもいいからその夢を認め、背中を押してくれるような大人がいてくれたら…」 そんな思いから、彼は今、炭焼きのオフシーズンである夏になると、日本全国の中学、高校から講演会の依頼を受け、飛んで回っています。 そして、若者たちに向かって、 「夢は叶うんだよ! ここに生きた見本がいるぞ!」 って背中を押しているそうです。 さて、仙人を夢見た少年は、やがて「森林科学科」という学科の「森林」ということばに惹かれ、信州大学の森林科学科へ進学します。 (毎日、山の中で実習をたくさんするんだろう) 入学してすぐに、それが勘違いだったことに気づき、挫折。 大学に失望し、北海道へ放浪の旅へ…。 大学卒業後、師匠と出会い、日中は山の中での厳しい修行、夜は家庭教師や塾の講師のアルバイトをしながら、やがて独立へ。 現在は秋から山にこもり、冬の間じゅう自らの手で木を伐採し、丹精込めて炭を焼き続ける炭焼き職人としての生活。 さて、いったい彼はどんな人たちと出会い、 何を見つけ、何を感じながら 炭焼き職人になっていったのでしょうか? 笑いあり、涙あり、壮絶で温かいドキュメンタリー。 ●『ボクは炭焼き職人になった~修羅場の修行篇~』 原 伸介 ●『ボクは炭焼き職人になった~怒涛の独立篇~』 原 伸介 (新風舎“第20回新風舎出版賞・優秀賞”作品) ●『笑顔は無限力-仙人は今日も笑っています』 炭師・原 伸介 (文屋文庫) 「時々勘違いされてしまうのですが、僕は決して強くないし、根性もないんです。 だからこそ、挫けそうになったとき、こんな自分でもどうしたらこの困難を乗り越えられるのか?を考えなくちゃならなかったんです」 著書の中には、子育てや夢を叶えるためのヒントもいっぱい! ぜひ、みなさんにもオススメしたいと思います。 余談になりますが、彼の奥さまは林業のプロ。 丸太を満載した8トントラックを運転し、冬になると鉄砲を持って森へ猟に出かけるそうです。 道路で車にひかれたテン(イタチの仲間)を見つけたときのこと。 大抵の女性の反応としては、 「かわいそう」 「気持ち悪い」 と目をそらすか、 「お墓を作って、埋めてあげよう」 だと思うのですが、 (私なら間違いなく、怖くて目をそらします) 彼女は、なんと 「これ、首に巻くと暖かいんだよね」 と拾って帰り、実際に解体し、皮は防寒具に、肉は犬のエサにし、血に弱い原さんの方が腰が引けたそうです(笑)。 命を決して無駄にしない。 自然の中で、自然とともに暮らす人。 ご夫婦そろって、まさに現代に生きる「仙人」のようです。 「未来にゆこうか!」 「ゆ」=夢・勇気(夢を叶えるには大切なこと) 「こう」=行動(行動を起こさないと始まらない) 「か」=感謝(気持ちを忘れない) ~原さんのことばより~ 今、この本を娘のサキ(中1)に少しずつ読み聞かせしています。 現代っ子の娘も、目をキラキラさせて聞き入っています。 夢に向かって挑戦しつづける人、やっぱり私は好きだなぁ ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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