カテゴリ:本
【追記】
JALのバーゲンフェアチケット取れました~。激戦区。 電話のほうが取れる確率が高いと聞いたんですが、 穴狙いでフリーダイヤルじゃなくて一般番号の方でかけたら、つながらず。 何回目かでそのままでお待ちくださいのメッセージ。 並行してネットで注文かけてたら、ものすごく重かったんですが、なんとか決済終了。 むかーしライブのチケット目当てでぴあとかに並んだのが懐かしくなっちゃいました。 ------------------------------------------------------- 「大江戸美味草紙」杉浦日向子著、新潮文庫、2001年。 秋茄子のおいしい季節となってまいりました。 こないだ田舎から届いた茄子もおいしかったですわ。 お江戸の人々も好物だったようで、日向子さんによれば、 豆腐屋の悋気のたねは初茄子 なんていう古川柳があったそうな。 田楽といえば、豆腐。 「短冊に切り分けた木綿豆腐に串を刺し、裏表、炭火であぶり、仕上げに、木の芽、柚子、胡麻などをあわせた味噌を掃いて、熱いところをはふはふ頬張る。」 当時の路上人気オヤツ商品だったそうな。 しかし、「豆腐百珍」が出るほど江戸人が好んだお豆腐も、秋茄子には旗色が悪い。 その理由は「茄子田楽」。 「江戸では鴫焼きとも称するが、茄子を縦半分に割ったものをあぶって、 タップリの味噌だれで賞味する、とろけるうまさの季節限定商品だ。」 「皮が薄くやわらかく、実がふっくらきめ細かく白く甘く香り立ち、独り占めしたくなる背徳の味覚を有する。」 うう、じゅるり。食べたい。。。 「嫁に食わすな」のことわざは、茄子が妊婦の体を冷やすからと気遣った姑愛、という説もあるが、日向子さんによれば、「食えばわかる」。 明らかにうまいから食わせたくないイジメだそうな。 田楽の起源は、「田植えに舞う、豊作祈願の農村芸能であり、高足と言う、一本の竹馬に似た棒につかまってホッピングして踊るもの」 その様子が人が串刺しになっているように見えるので、串刺しを田楽刺しというそうな。 でも、江戸は1本刺し、上方は2本刺しだそう。 それは気がつかなかったなあ。 ちなみに、おでんは、煮たものを指すので、ゆでこんにゃくを田楽と呼ぶのは間違いらしい。 他にも、「羊羹をすなおに食ってにらまれる」。 当時高級菓子だった羊羹は、客に出してもそれは見せ菓子なので、客は手をつけないのが礼儀だったそうな。 干からびるまで使いまわしたそう。砂糖が貴重だったころのエピソードですね。 読んでるだけでおいしい、古川柳で江戸の食生活を紹介する大江戸美味草紙でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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