カテゴリ:島・旅
今回、最も楽しみにしていたのはカッパドキアでした。
エルジェス山の火山灰と溶岩の堆積物が、風雨にさらされて侵食が進んだ大奇岩地帯です。 固い部分が残されて、キノコ岩やラクダ岩など面白い形に見立てられています。 この凝灰岩に洞窟を掘り、4世紀ごろからキリスト教の修道士たちが住み始めました。 迫害から身を守り、洞窟内に教会を作って天井や壁にフラスコ画を描きました。 予定はしていなかったんですが、急遽、気球に乗って上空からカッパドキアを眺めることにしました。 気球の飛行は早朝です。 朝4:30起きでまだ星がまたたく中、現地に向かいました。 気球はまだペッタンコ 火が入りました 空が白んできて、いよいよ出発です。全部で7つの気球が上がりました。 気球は見る見る上昇していきます。 早朝の上空は寒いのですが、気球の中は炎にあおられて暖かい。 レッドバレー 穴が開いている・・・ということは住居だったのか 石灰石が削られているのがよく分かる 操縦士さんはサービス満点で、発火音で三三七拍子を奏でてくれたり 岩と岩の間をスリ抜けて進んだり と思えば下降して木々スレスレに飛んでみたり 朝陽が昇る 陽が当たりはじめる キノコ岩がニョキニョキ 気球はさらに上昇をはじめる。 カッパドキア自体が標高1000m以上の地点にありますが、さらにそこから1000m上空にまで上がりました。 本末転倒ですが地形図のよう 洞窟の街と現在の街が見える 早朝の飛行はとても気持ちが良くて、上空からの眺めは壮観で、おりるのがもったいない。 けれど、気球はだんだんと高度を下げて、野原に着陸しました。 飛行証明書をいただいて、シャンパンで乾杯! 次は、地上から奇岩を見て回りました。 ラピュタみたい <カイマクル地下都市> 地下8階まである、キリスト教徒が隠れ住んだという都市。 最大25000人を収容可能だといいます。 内部は迷路になっていて、ところどころ落とし穴もあります。 この下に地下都市があるとは思えない 左下に落とし穴が見える 厨房跡がありました。 煤は石灰石が吸収するので煙突は作られていません。 スパイスを入れていたという石があって、生活感が感じられました。 キノコ岩・・・シメジ? ラクダ岩 <ギョレメ野外博物館> ここには、30以上の岩窟教会があります。 穴がぽこぽこ開いている ここに本当に人が住んでいたのか? 中に階段が見える・・・住んでいたのか 教会の中のフレスコ画は、偶像崇拝を否定するイスラム教徒によって、 キリストの顔が石つぶてで削られていました。 はじめ、人が住んでいたという実感が湧かなかったのですが、 その削られた姿を見たときに、異なる民族による攻防があったことが 急に事実として感じられました。 ゴリさん・・・勝手に名前をつけてみた 洞窟ホテルや洞窟レストランがあって、そこで昼食を取りました。 そして、カッパドキアを後にして、首都アンカラへ移動しました。 夕景のモスク 陽が沈む 遠く塩湖が見える この時期は干上がっていて塩だけが残る それから、寝台特急アンカラエキスプレスに乗って、イスタンブールへ向かいました。 個室の2段ベットの上で、揺れを意外と心地よく感じながら眠りにつきました。 アンカラエクスプレス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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