出産直後のベィビーを職場に
最近、勝間和代本をまとめて数冊読んでいる。著者には申し訳ないが、図書館で借りてきたりすると、割と貸し出し中だったりで、結構売れているんだなということがわかる。 さて、その一つ『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』を読んでいて思い出すことことがあった。(最近は、このてのインスピレーション日記ばかりだが) それは、米国の職場では、出産でしばらく休暇とっていた女性が職場に戻る時に、同時にベビーを職場の同僚に見せに来ていたこと。 日本では『子連れに対する社会の冷たい視線がある』という同書のくだりを読みながら、米国であった、生まれた直後のべビーを職場に見せに来るってのは、職場に『暖かい』視線があてのことだったのか、と思い出したのだ。 米国にいた期間に、その『儀式的』な風景を見たのは幾度もある。だいたい、生まれたばかりの赤ちゃんをバスケットに入れて机の上に置くのだ。女性が直に見せにくることも、時にはダンナも同伴だったこともあった。 そんなことって日本ではあり得ないだろう。結婚退職した女性が出産後に、かつての職場に赤ちゃんとともに挨拶にくるってことは、可能性としてあるかもしれないけど・・・ そのベービーを迎える駐在員日本人は、少々どぎまぎしてしまう。だって、職場にベィビーが慣れない事だし、なんて声をかけて良いのか判らないのだ。 米国人達の習慣は、その場がいわゆる『子ほめ』になるということだ。angel,cute,lovely,日本語じゃでてこないほめ言葉の連発だ。 要するに、米国では職場で働く女性にしても、出産後間もない赤ん坊を同僚に見せにやってくることもフツウで、その直後から職場に復帰して、前とフツウ通りに働き始める。それが余りにもフツウなので、周りの同僚も特に『暖かく見守る』ってこともないが、日本のような『冷たい視線』はありえない。 日本の社会で育っている人には、とまどうばかりでなく、『職場に子供を連れてくるなんて』という抵抗感と『職場の迷惑がかからないように』なんていう逆の発想をしてしまう人もいるだろう。 なんて米国でのワーキングマザーの習慣を思い出した訳だ。 (写真は2/23に行った法隆寺)