山崎ハコ「気分を変えて」
今日は刈谷市民図書館に行ってみた。 日本のTVと図書館の特徴は、ちょっと偏った見方かもしれないが、05年発売の「国家の品格」に代表されるような気がする。それは、戦後教育の反省、特に日教組の教育観とゆとり教育の反省、そしてその反面としての愛国心や道徳教育の復活。 特に前から,桜井よしこを注目していたが、「なぜこの国を愛せないのか?」のタイトルに代表される愛国心を基調にした論陣だ。この人の主張は凛としていて、かつ激しさと冷静さを共に兼ね備えている。 日本が元気のない原因は、憲法9条にあってこれを改正すべしといった議論なのだが、かなり落ち着いたしっかりした主張になっていて目を見張るものがある。 どっちかというと批判される側に立ち、元気のない陣営に含まれるだろう側の論陣があまり目に見えない。その世代はいったい何もしているのだろうと思いながら、TVを見ていたら「フォーク大全」というNHK番組で山崎ハコが「気分を変えて」をフォーク酒場から実況で歌っていた。 山崎ハコというと「あの海に船を出せ」とか暗い歌を懐かしさとともに思い出す。そして、山崎ハコ自身も明るい歌と暗い歌を交互に歌うのだとか。 それにしても我が世代40-50代は、批判を受ける中で身を潜めながら、夜な夜なフォーク酒場で鬱憤を晴らすくらいしかないのだろうか。だから、拓郎や陽水が「アンチ」だったといっても、現況から振り返ると何か「色褪せてしまう」感じが否めない。 もし、なんらかの説得のある、時代を超える主張があるのであればこれらの世代と反論がまだ、この時代の「愛国心」なんかに対してもなんらかの「言い分」があるのではないだろうか? もうひとつ。小林明子も例のTVで「もしも私が・・・」を披露した。40代の鎮魂歌番組なのだから、様々なことを感じるのはしょうがないだろう。今年の紅白では徳永英明がカバーしてこれを歌うらしい。正直言って、この組み合わせは、どうしてもゾクゾクしてしまうものがある。