サプライズ
長男が、あっけなく日本の某大学の一次試験を通過した。 ねじりはちまき風にがんばったという形跡もなく、四当五落の不眠不休で頑張った末に、希望大学に届かなかった約30年前の自分の経験と比較すると、人生とはこういうものなのかな、と少し嫉妬を覚える。 と、ねじれた評価を息子にするのも少々大人気ないので、こっちに帰ってきたら何と言おうか、悩むところだ。 日本が恋しくて選んだ道なんだろうと、折角の米国大学へのチャンスをふいにして、日本の進学を希望する息子に憎まれ口をたたいてしまう。日本での高校進学の道を断念させて米国に連れてきたのは、間違いなくこの私だから、大学進学くらいは、帰ろうと居残ろうと、自分の行きたいようにと、何も言っていないかと思いきや、実際はずいぶん注文をつけた。 学費の安い大学、親戚が住んでいるところに近い大学、ある程度難易度の高い大学。こんなに注文つけても、ケロッと受かってくるなんてーーー。まあ、まだ合格したわけじゃないけどね。