阪神補強大作戦!中南米で助っ人探し
V奪回の切り札はベネズエラから探せ! 阪神が新外国人を調査するため、12月上旬にベネズエラ・ウインターリーグに視察団を派遣することが26日、分かった。吹田市の万博記念公園でスポーツフェスティバルに参加した星野仙一SD(59)が、中南米地区から選手補強するプランを明かした。28日に最高額が判明する井川の入札金もチーム補強費にあてる方針が固まり、投手野手を問わずにベネズエラリーグから「掘り出し物」を探す。 赤道直下に、来季の助っ人は潜んでいるのか。阪神が中南米ベネズエラで行われているウインターリーグに外国人を調査するための視察団を送ることが分かった。チーム強化に、オフも国境もない。ファン参加型のスポーツイベントを主催した星野仙一SDが、あくなき補強の大号令をかけた。 「阪神は強いよ。井川の穴というが、次は生まれてくるもの。必ず出てくる。でも、獲ることも含めて考えないとだめ。今からは外国人しかないけどな。中南米に行かんとあかん」 井川の入札は米国時間27日午後5時(日本時間28日午前7時)に締め切りと大詰めを迎えた。星野SDはエースの後釜となる若手の成長を挙げつつ、助っ人補強の必要性を説いた。ヤクルト・リグスなど国内球団で契約未更改の選手にも目を向けているが、中南米の選手にも候補を探る。 視察団の詳細な行程は固まっていないが、行き先は冬季リーグまっさかりのベネズエラに定まった。12月上旬に日本を出て、首都カラカスを拠点にリーグ戦を幅広くチェックする。投手野手、左右の枠にとらわれず、最後の補強リストを作成するのが狙いだ。 「広い視野で獲ります。ファームで育てるやつからメジャーでもすごいやつとかいろいろ考えないと」 星野SDの構想も今は型にとらわれない。バリバリのメジャーリーガーが調整出場する一方、荒削りなダイヤの原石もプレーするのが中南米リーグ。ただし、チーム編成にかかる資金は潤沢にある。24日に現地紙が約11~15億円と推測した井川の最高落札額は、メジャー移籍がまとまれば阪神球団に入る。その用途は全額、補強費に回る公算だ。 「宮崎オーナーはすべて補強費に使えという考え方。儲けるのは甲子園でという考え方や」と星野SDが本社フロントの総意を代弁した。アンテナを伸ばし、幅広くV奪回の使者を捜し求める。