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　運動会が順延したお陰で幼稚園は珍しく代休となった。えりちょの幼稚園は主に土曜日にいろんな行事を行うので、そうすると代休はないのが普通なのだ。この代休でどこへ行こう？って思っていたら、Nさん親子が
「プールへ行かない？」と誘ってくれたので、二つ返事で御一緒させてもらった。

　とびひがすっかり治ったので、久しぶりのプールにえりちょは大喜び。平日だし季節も秋になって温水プールはガラガラ。子供用プールは貸しきり状態だった。Nさんの息子さんのH君はスイミングを習っているので、息継ぎナシでならバタ足で何メートルか泳げる。えりちょもなんとか同じように頑張りたいらしく、息をいっぱい吸い込んで何度も果敢に挑戦して徐々に長く泳げるようになり、バタ足で３メートルくらいは普通に泳げるようになった。

　今度は普通の２５メートルプールで泳ぐと言うので、腕にはめる浮き輪を借りて付けて泳いだ。こうすれば足が届かなくても息継ぎができる。最初は私が前にまわってついていたけれど、２回目からは自分だけで泳ぐというので、私は横で背泳しながら時々様子を見ていた。そうしたら休み休みだけれど２５メートル泳いでしまった。さらにそれを往復。
　腕の浮き輪で浮くから、顔をあげていても泳げるんだけど、ちゃんと顔を浸けて頑張っていたので、顔を水に浸けられずにすぐに諦めたり「もういいよ」って止めたりしていたのが嘘のようだった。

　運動会の練習もすごく頑張っていたけれど、この頃ひとつの事ができるようになるまで頑張る気持ちが出て来て、すごく成長したと思う。６歳まであと一ヶ月だもんね。