ぼっちる～む

東野圭吾の物理学者湯川シリーズ「探偵ガリレオ」をドラマ化し、高視聴率を記録したテレビドラマ「ガリレオ」。シリーズの唯一の長編であり、第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞に輝いた同名作を映画化『容疑者Ｘの献身』を見てきました。

<ストーリー>
天才数学者の石神哲哉（堤真一）は、娘と二人で暮らす隣人・花岡靖子（松雪泰子）に淡い思いを抱いている。ある日、靖子の元夫・富樫が死体となって発見され、元妻である靖子が容疑者として捜査線上に上がるが、彼女には完璧なアリバイが存在していた。ガリレオこと物理学者・湯川（福山雅治）は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。


ミステリーものは詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、感想書くの難しいんですよね。
テレビドラマで見ていた、物理で謎を解明していく「ガリレオ」とは全然違うものでした。

天才物理学者の湯川と天才数学者石神の頭脳対決、しかも湯川と石神は大学時代の友人だったという設定。
“物理”と“数学”は似ているようで違うと言う湯川、分かれているってことは同じじゃないんだろうけど、どちらも法則だの定理だの難しい計算するのは同じで、その境界線ってハッキリしているのかな？
ムゥ～　頭が痛くなってきた、要するに２人はとっても頭がいいってことだ！

冴えない男を演じる堤さん、役作りのためにオデコの毛を剃ったらしいですがそれでもかっこいいです。思い切ってハゲタカ頭のかつらにしちゃって、もっと数学しか興味の無いオタク臭を放ったほうがより面白くなったのではと思ったり・・・。

どこへ引っ越しても現れては暴力を振るう殺されて当然のような元夫、だから余計に幸せになって欲しいと思ったけれど、罪を背負ったままではやっぱり幸せにはなれないよね。
“献身”という言葉がぴったりの、とても切なくてとても悲しくて、とても綿密に練られたミステリー＆ラブストーリーでした。


最後に、美人は美人というだけで人助けになっているんですね・・・実に面白い！