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神経内科医の徒然診療日記・コロナの時代

[診療の狭間で] カテゴリの記事

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クリニックの季節の花

外来の患者さんがインフルエンザワクチン注射もひと段落して、一息つける時間に久しぶりに花の写真を撮りました。可愛いらしい蘭と、ツルウメモドキです。

Dec 3, 2018

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学会シーズン

春は学会シーズンで、開業医も出かけるために、私は休診にして出かけます。今年は4月11日に午後から京都の日本医学会に1泊で行ってきたのと、明日から土曜日を休診にして新潟で開催されている日本神経学会総会に1泊で行ってきます。学術集会は大学の研究発表や、病院関係の診療の発表、そしてスタッフの研究発表などがあります。病院勤務時代は、同僚と診療を分担して、出張できましたが、一人医師のクリニックではそれはできません。予定を立てて、休診日を前もってカレンダーに記載して、医院のホームページにもお知らせで記載しておく必要があります。北陸新幹線が開通してから、東京は近くなりましたが、他の場所への移動はまだ不便です。東京は土曜日の夕方からの研究会や、日曜日の研究会には2時間あまりで行くことが可能になり、飛行機は使用しなくなりました。それでも、九州や、海外には、羽田経由で行けるので飛行機も利用するようにしたいと思っています。

May 22, 2015

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認知症の運転、公安委員会届出の指針を発表関連5学会が方針を示す

2014年6月26日日本神経学会　日本神経学会は6月24日、「わが国における運転免許証に係る認知症等の診断の届出ガイドライン」とそのQ＆A集を発表した。6月14日に公布された改正道路交通法で、運転免許を持つ認知症患者について、医師が公安委員会に任意で届け出られる制度が新設されたことを受け、対応を示したもの。日本神経治療学会、日本認知症学会、日本老年医学会、日本老年精神医学会と合同で作成した。　指針では、認知症と診断した患者が自動車運転をしていると分かった場合、まず患者や家族、介護者に自動車運転の中止と免許証の返納を説明し、診療録に記載する。公安委員会への届け出をする際には、事前に患者や家族の同意を得て、写しを渡す。また、家族や介護者から患者の運転を止めさせる相談を受けたら、本人の同意を得るのが難しい場合でも、医師が状況を総合的に勘案し、届け出るかどうかを判断すると定めている。　Q＆A集では、「届け出前の本人や家族の同意は必須か」という質問に対し、「必須ではないが、できるだけ同意を得る」と回答。患者の多くは病識がなく同意を得るのが難しいが、家族や介護者の同意はなるべく得るようにと説明している。コメント：認知症の患者さんが増加していくのは避けられないことですが、車の運転に関しては運転免許証の自己返還が最も好ましいです。私も認知症の患者さんを診療しているので、家族や、公安委員会を通して、車の運転を許可して良いかというよりも、辞めさせたいという相談も受けます。今年になって2件の運転免許証の返還を勧めました。できれば,どなたかが言っておられるように「当院は神経疾患の治療をもっぱら行う医療機関であり、運転適正の判断をする科学的に妥当性／信頼性のある評価方法を持たないため、診断できない。」として送り返したいのが本音ですが。【関連リンク】わが国における運転免許証に係る認知症等の診断の届出ガイドライン

Jul 3, 2014

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パーキンソン病の患者さんの通夜

10年以上診療してきたパーキンソン病の患者さんが亡くなられました。長期に診てきた患者さんが亡くなられた時には、診察室だけでは知り得ない生活を知ることができる機会でもあり、時間が許せば通夜に出席しています。この患者さんは、診察室に入ってくる時には、笑顔で両手を合わせて挨拶され、常に感謝の心を示されていました。70歳前半で、パーキンソン病を発症されて、運動機能・ADLの低下が進行していました。施設でショートステイ中に食べ物が詰まって救急搬送されたようですが、死亡されました。86歳でしたが、その前日に患者さん自身が長女と共に受診されて、やはり笑顔で挨拶されていました。この時に私が付き添いの娘さんに、もう何が起こるかわからないのでその時の覚悟はしておいた方がよいでしょうと、パーキンソン病の末期状態であることを話していました。この患者さんが、通夜でクリスチャンの洗礼を受けておられることが分かりました。喪主の長女の挨拶で、通院中に出血性胃潰瘍をして高度の貧血になったり、前立腺がんがあったことなど話されて、教会の方、キリスト教の信者の方たち、施設の方たちにも感謝されていました。開業以来、数人のパーキンソン病患者さんを見送ってきましたが、やはり長く診てきた方がいなくなるのは寂しいものです。

Jun 19, 2014

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大寒の時期にクリニックの暖房エアコンが故障

今朝から、クリニックの暖房のエアコンが故障して大変でした。エアコンが故障して、電気のファンを使用すると、ブレーカーが落ちて電子カルテも無停電電源装置が時間切れになり電源が切れてしまいます。何とか凌いで、暖房も貸しビルの電気管理の方が準備してくれた石油ストーブで凌ぐことになりました。こんなことは初めての経験ですが、特に大寒の時期なので、患者さんも、スタッフにも寒さ対策をお願いしないといけないようです。今年も、正月から大変なことが起こりましたが、何とかスタッフ一同で、力を合わせて乗り切らなければいけません。

Jan 23, 2012

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脊髄小脳変性症の入院患者さん

先日、脊髄小脳変性症の64才の男性患者さんで、腎盂腎炎後、小脳症状の悪化があり、食欲も低下していたので、リハビリを兼ねて入院をお願いした患者さんが、退院して昨日クリニックに挨拶に立ち寄られました。9/16に入院して10/18に退院したので、約1ヶ月のリハビリを受けて、元気になって、歩行も車椅子介助が主だったのですが、自力歩行14m可能になったと喜んで報告してくれました。C型慢性肝炎の合併症もあり、このままADLも悪化していくのを心配していましたが、息子さんと、今までお世話になった訪問看護師さんが付き添ってくれました。この患者さんは奥様を亡くされて、息子さんとの二人暮らしなのですが、息子さんも少し安心したのか嬉しそうでした。そして入院リハビリして頂いた病院に訪問看護ステーションもできたので、以後はこの病院から週1回の訪問看護もしてもらえるようです。急性期病院はもちろんお世話になることは多いのですが、このような療養型病院との移行の役割をしてもらえる病院も本当に大切です。来週から訪問診療も再開の予定です。このような患者さんには、小さな喜びをもらえますね。

Oct 19, 2011

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京都の日本脳卒中学会へ

震災の影響で、3月下旬に東京新宿で開催を予定されていた日本脳卒中学会が、7月30日から3日間京都国際会館で開催されましたので、土曜日の午後から1泊で京都に行ってきました。週末に学会に行けるのは、疲れますが気分転換にはなります。日曜日の午前中の講演に出席して、午後からは、地下鉄を四条で降りて、京都のお寺で浄土真宗の代表的な東本願寺、西本願寺、仏光寺を見学してきました。前回は、金閣寺、銀閣寺、清水寺と観光コースを見学しましたが、今回は親鸞聖人750大遠忌法要がある浄土真宗のお寺でしたが、休日でも観光客は少なく、静かなお寺を見学できました。それにしても天候異変が激しく、新潟・福島では豪雨のため、河川氾濫で大変だったようですね。

Aug 1, 2011

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ノーベル賞フォーラムに参加

7月3日の日曜日は、私が子供の頃からお世話になった伯母さんが98才で老健施設に入所中ですが、昨年3月にお見舞いに顔を見に行って以来だったので、久しぶりに.お見舞いがてら、午前中に金沢に出かけました。伯母さんは、認知症で昼食を介助で食べさせてもらっていましたが、私だとわかると私の名前を呼んで、じっとこちらを見ていました。伯母にとって私は自慢の甥っ子だったとのこと、人は必ず老いるのですが、何となく寂しいものです。午後から、ノーベル賞フォーラムに申し込んでいたのが、参加証が送られてきたので、金沢工業大学のホールでお二人のノーベル化学賞受賞者のご講演を拝聴することができました。根岸英一氏と白川英樹氏のノーベル賞フォーラム根岸英一氏は「夢を持ち続けよう！」というテーマでお話され、白川英樹氏は化学者と社会の対話というテーマでお話されました。根岸英一（ねぎしえいいち、1935年7月14日[1][2] - ）は、日本の化学者。パデュー大学特別教授（H.C. Brown Distinguished Professor of Chemistry）。有機亜鉛化合物と有機ハロゲン化物とをパラジウムまたはニッケル触媒のもとに縮合させ C-C 結合生成物を得る根岸カップリングを発見。この業績により、鈴木章、リチャード・ヘックと共に、2010年10月6日にノーベル化学賞受賞が決まった[7]。この受賞に関し、根岸は「夢見たことがかなった。50年間思い続けていれば夢はかなう」とし、日本の若者も海外に打って出るべきだとコメントした。また有機アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合物をクロスカップリングに用いうることも最初に報告している。根岸はこのカップリング技術の特許を取得していない。その理由として、この技術の普及を意図していた[8]。特許を取得しなければ、我々の成果を誰でも気軽に使えるからと考え、半ば意識的にした。- 根岸英一 , 2010年10月7日12時46分読売新聞[8]その他、二塩化ジルコノセンを還元して得られるZr(C5H5)2は根岸試薬とも呼ばれ、多置換ベンゼンの合成などに用いられる。また、2010年ノーベル賞受賞の功績により、平成22年度文化功労者に選出されると同時に文化勲章を受章することも決定した[9][10]。白川英樹（しらかわひでき、1936年（昭和11年）8月20日 - ）は、日本の化学者。筑波大学名誉教授。日本学士院会員。電気を流すことのできるプラスチック（ポリアセチレン）を発見し、研究した。2000年にノーベル化学賞を受賞、文化勲章を受章した。ノーベル化学賞の共同受賞者はアラン・ヒーガーとアラン・マクダイアミッドである。電気伝導のメカニズムに関して、ソリトンが関わっていることが有力視された。旧帝国大学出身以外の日本人ノーベル賞受賞者は初めて。遠い親戚に元モーニング娘。の吉澤ひとみと2000年のシドニーオリンピックの女子マラソン・ゴールドメダリストの高橋尚子がいる。高橋尚子ははとこ姪（二従姪）にあたる。(ウイキペディアから引用)ノーベル賞受賞者のご講演を拝聴するのは、初めてでしたが、根岸氏の本は読んでいたので、話の内容も理解し易かったように思います。

Jul 12, 2011

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７月2日に名古屋の神経学会地方会と電子カルテ研究会に出席

7月2日は朝から診療は顧問先生にお願いして、久しぶりに神経学会地方会に出席してきました。久しぶりに出席すると、聞いたことのない医学用語が時々出てくるので、やはり診療だけでなく学会に出席しないと医学の進歩についていけなくなると思いました。年に3回の地方会のうち1-2回でも出席したいものです。また夕方からは電子カルテ・愛知ダイナミクス研究会があり、出席してきました。こちらは診療所の大事な仕事でもあり、ユーザー同士の交流の場でもあります。日頃、MLやSNSでお世話になっている先生にお会いしてお話を聞く機会が得られるのは他の電子カルテにない特徴でもあるかと思っています。終了後には食事とお酒で親睦を深めることができました。それにしてもこのところ震災復興など、政治が立ち遅れているのを実感します。この戦後最大の危機を乗り越えるのは容易ではないと思われますが、政権担当者は危機感を持って早急に行動してほしいものです。

Jul 5, 2011

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東北関東大震災の被災地に向けて

去る3月11日に発生した東北関東大震災で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心からお悔やみを申し上げます。また、被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。今回の大震災と原子力発電所の事故、それに引き続き起こっている社会的な混乱は、わが国がこれまで経験したことのない大規模なものです。　今回の大災害に際して、医療者・医学者一人ひとりが、被災された方々をいかに支援するか、それぞれの立場で考え、行動する必要があります。私たちで今できることは何かを考えて、すぐにできることは被災地の皆様に少しでも義援金を送ることかと思われました。ネットを通じて、伝えることは今は不可能かと思いますが、クリニックの春を知らせるお花でも紹介させて頂きます。

Mar 23, 2011

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年の初めのトラブル

開業して６年目に入りましたが、年の初めには何かとトラブルが多いことが続いています。今年は気候は、暖冬かと思いきや日本海側は雪の多い冬になりそうです。クリニックは育児休暇で休んでいた看護師さんが、勤務に戻ってきてくれたのは大きな力で、事務員は一人欠員のままですが、他のスタッフは元気に働いてくれています。ところが、12月分のレセプトをオンラインで送信しようと5日と6日に試みましたが、繋がらなくて少し慌てました。そんな時に頼りになるのが、電子カルテのダイナミクスでのSNSです。早速、SNSでSOSを発信し、試みてみたらという対処法の暖かいコメントを頂きました。またいつもお世話になっているPC専門店の人にも来てもらって、何とか解決できました。こんな風に、戸惑いながら、今年もクリニックの診療とブログを続けていきたいと思っています。

Jan 7, 2011

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氷見民宿の海からの北アルプス連峰

昨日は例年今頃、食事に行っている民宿が同じ場所に建て直ししたので宿泊してきました。食事もお酒も美味しかったのですが、今朝の朝日が昇る前の海上にガスの中に幻想的に浮かぶ北アルプス連峰を眺めることができましたので、アップしてご紹介しておきます。

Nov 19, 2010

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先週の往診での出来事

脳塞栓症後遺症で、右片麻痺で全失語症があり胃婁増設もしてある患者さんの往診を時々頼まれるのですが、今回10月28日に往診して、家族の妻と娘さんとお話して心に残ったことを記録しておきます。患者さんが、お元気だった頃に、柿の木を植えて、大きくなって柿の実がなる頃には、自分はいないかもしれないけど、孫にでも食べさせてやりたいと言っていたらしい。その柿が今年はたくさんの実がなったのだが、病気のお父さんは、脳梗塞後はほとんど寝たきりで、言葉も発せない状態です。それでも家族は、患者さんに一日でも長く生きていてほしい、でもそれが本人にとってよいことかはわからないと言います。この数カ月の間に2回、誤嚥性肺炎、尿路感染症で熱発して病院で入院加療してもらっています。また、本日も家族が受診されて、患者さんが足が冷えるので、湯たんぽをしてあげたら、低温火傷になったと携帯写真で見せてくれました。このような患者さんが、これから在宅療養していく場合、家族の覚悟も必要かと思います。医療や介護にも限界があり、どこまでできるか疑問です。しかし、できる限りのことはしてあげたいと思っています。

Nov 1, 2010

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難病合同相談会で

土曜日は外来終了後から、滋賀県の大津京の紅葉という温泉旅館で電子カルテの全国大会が開催されたので、出席してきました。ダイナミクスの電子カルテは医師同志の繋がりがMLで行われ、SNSで親しくなり、例会や全国大会で顔見知りになります。温泉につかり、宴会が終わってから、勉強会を2時間余りしました。翌朝は朝日が昇る琵琶湖の景色を堪能して、朝食を頂き日曜の午後から予定があるため、帰りました。難病合同相談会は、難病ネットワークの主催で、社会労務士の傷病手当などの相談コーナー、各種の友の会の相談コーナー、保険・福祉・介護の相談コーナーと、病状や治療に関する医師の相談コーナーとして、神経内科医、胃腸科、整形外科の医師が相談に当たりました。私のコーナーにもパーキンソン病、アルツハイマー病、アミロイドーシスの家族や本人か相談に来られました。ALSの患者さんも、支部を立ち上げた時の患者さんが、車椅子で介助されて来られて挨拶をされていかれたのは、胸が熱くなりました。今後、また定期的に開催していく予定のようで、難病の患者さんや家族にとっては心強いことと思いました。

Sep 27, 2010

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平穏死を考える　読者の反響（上）胃ろう拒否　多くが共感

寿命が来たら意味のない延命治療は避け、安らかに人生の最期を迎えたい--。「平穏死を考える」のシリーズ（６月１０～１６日掲載）に、多くの共感の声が寄せられた。　埼玉県に住んでいた須藤和子さん（８０）は２００３年、夫と二人でのんびり老後を過ごそうと、長野県佐久市の高齢者施設へ移り住んだ。　ところが引っ越して２～３か月で、夫は認知症になった。動作が鈍くなり、幻視や幻聴などの症状が出た。０８年秋からは食べ物をあまり受け付けなくなり、０９年２月、近くの病院で８５歳で亡くなった。　夫は、胃にチューブで栄養剤を流し込む胃ろうは拒否することを、事前に医師に伝えていた。家族も了解の下、最低限の点滴だけを受けながら、最後は入院して２週間で亡くなった。苦しむことなく、枯れ木の倒れるような自然死だった。　公務員だった夫。早期退職後は、農業や旅行、山歩きなどを楽しんでいた。「おれはもういい。おれにかかる税金は、若い人のために使ってほしい」が口癖だった。無駄な延命治療は受けたくないと、夫婦で日本尊厳死協会にも入った。　「夫は、尊厳死と言うのが気恥ずかしくて、『カード、カード（協会の会員証）』と言っていた。平穏死という言葉を今知ったら、『あー、いい言葉だね』と言ったと思う」と須藤さん。「私も平穏死、自然死でいきたい」と話す。　「記事に癒やされた」と話すのは、東京都府中市の女性。４月中旬、認知症の母が亡くなった。口から食べられなくなった時、入所していた施設側から胃ろうを勧められたが、本人は元気な時に尊厳死を望んでいたため、断った。　妹と二人で悩んだ末の決断だったが、「自分が死刑宣告をした気がして、ずっと落ち込んでいた」。そんな時、同じ選択をした家族の記事を読み、「私たちの決断は正しかったんだとようやく思えた」と話す。　「私が訴えたいことを書いてくれた」という宮城県の読者は、８８歳の母親が認知症を発症して２０年。母は胃ろうを付け、施設で暮らしている。体重は３０キロしかなく、大声で名前を呼ぶと目を開けるが、後は時折、手をもぞもぞと動かすだけ。たんの吸引時には苦しくて暴れるのだという。　「胃ろうで栄養を補給するのは、本人を苦しめるだけとしか思えない。『認知症で食べられなければ寿命』という考えが早く浸透してほしい」（2010年8月24日読売新聞）コメント；それぞれの家庭での問題があるでしょうから、認知症で、寝たきりだから胃ろうはしないということではなく、どこで家族が家族の死とこの世の旅立ちを認めることができるかということかと思います。親愛なる家族でも、いつかは別れが来るもので、心の準備が必要ということかと思います。但し、一時的な胃ろう増設による栄養補給の場合もあり、前回の訪問診療の患者さんのように、経口摂取が可能になる場合もあり、胃ろう増設全般に反対の立場ではありません。

Aug 30, 2010

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今週の訪問診療でのひと時

今週木曜日の午後の訪問診療で、以前からの脳卒中後遺症で誤嚥性肺炎を繰り返し、胃婁増設後に長く経口摂取が中止されていた患者さんを、訪問診療時に経口的に葛湯を試みていましたが、最近ではデイサービスで経口摂取が可能になっています。この患者さんのお孫さんらが、自宅の庭の池に小さな鯉だと思いますが、10匹ほど買ってきてくれたので、患者さんは電動ベットを少し起こすといかにも嬉しそうに眺めていました。残暑もまだ厳しいのですが、池に流れる井戸水の音と、それを眺める患者さんの姿を見て、訪問診療でのほっとしたひと時を過ごしました。写真は、この夏に別の患者さんが育てて持ってきてくれた「ひょうたん」だそうです。いかにも夏の自然の造形物ですが、何に似ているのでしょう？

Aug 28, 2010

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息抜きにクリニックのお花を

先日も書きましたが、この時期は特定健診と、特定疾患神経難病の更新申請の時期なので、息つく暇がなかなかできません。神経難病は、毎年この時期に、更新申請があるのですが、この時に昨年とどれだけ進行したかを評価するようにしています。そのため、記録する内容も多く、なかなか時間に余裕ができません。それで最近のクリニックのお花でも、ご紹介したいと思います。

Jul 9, 2010

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特定疾患更新申請の時期

この時期は特定健診の患者さんと、特定疾患（神経難病）更新申請の時期が重なり、余裕がない診療が続いています。昨日は、お昼の休み時間に、医師会看護学校の神経系の講義もあり、お昼休みもなく講義を90分終えたら、往診（訪問診療）もして、クリニックに帰ったら夕方5時半頃になっていました。今日も朝からパーキンソン病の患者さんを数人と、多発性硬化症、脊髄小脳変性症の患者さんの、診察やら更新申請書の作成などに時間が取られました。その合間に、他院からの紹介患者さんが2名あり、返書など書いていてすぐに時間が経ってしまいました。これから2ヶ月間ほど多忙な時期でもあり、なかなか休めません。それでも、今朝のサッカーワールドシリーズは実況で観戦しました。デンマークに鮮やかに勝ったのを見て疲れも治まりました。次は決勝トーナメントで、勝ち進んでくれることを祈りましょう。しばらくは、ブログ更新もなかなかできないと思いますので、ご容赦ください。

Jun 25, 2010

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認知症を考える会とレストレスレッグス症候群のTVシンポジウム

木曜日は個人的には大変でしたが、夜には私が座長で、「アルツハイマー病の診断と治療ー問題点と今後の展開」のご講演を金沢大学神経内科の山田正仁教授にご講演頂きました。教室の研究の一部や、世界の第一線での研究成果をお話頂き、認知症の予防には、生活習慣の是正が大切であり、MCIの早期発見にもプロジェクトを作って治療を試みておられました。金曜日には、不眠の原因にもなるレストレスレッグス症候群(RLS)のTVシンポジウムに出席して、少量の抗パ剤のレボドパやドパミンアゴニストが有効であることは、最近よく報道されていますが、意外にその罹患率が高いことを知りました。RLS(むずむず脚症候群)友の会　http://www.muzumuzu.org/私の母親は、L2(腰椎2番)の新鮮な圧迫骨折でしたが、当分の間、安静臥床が必要なので留置カテーテルを入れてもらって静かにしていました。高齢なので他の脊椎にも陳旧性圧迫骨折もあり、骨粗鬆症がかなり進行しているようです。今後は、介護の必要性が多くなるのでしょうけど、これも時代の変遷で致し方ないのでしょう。読者の皆様も、介護で大変の方がおいでるかと思いますが、一緒に頑張っていくしかないのでしょうね、それとも頑張らないで気楽に考えていく方がよいのかもしれませんね。

Jun 13, 2010

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家族に病人がいると

クリニックでは新患であれば、病歴からどのような病気かを考えながら診察していくし、再診では、何も異常な出来事がなければ、簡単な診察で終わり、その後のことはあまり考えなくてよいのです。しかし、神経難病では、家族に病人がいると家庭に帰ってからは患者さん本人と家族の見守りが必要になります。訴えが多い患者さんの家族は毎日訴えを聞かされて常にそのことが頭から離れません。このような状況におかれると本当に、在宅療養がいかに大変かということがわかります。政府は、今後さらに在宅療養を勧めていき、医療費を何とか削減しようと考えています。しかし、今後ますます高齢者が増加していき、核家族化もあり、人手不足の家族も多く、施設入所や入院施設はまだまだ必要になるかと思われます。家族全員が健康であれば、何にも変えがたい幸せであると思いますが、周囲を見回せばそのような家庭はむしろ少ないのではないかと思ってしまいます。どの家庭も、病人を介護していたり、何らかのストレスを抱えて生活しているので、そのことを考えて診療していく必要があると思っています。

Apr 10, 2010

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4月になって診療体制は

4月1日からの診療は、電子カルテのダイナミクスが、新規医療改訂にバージョンアップしてくれて、その手続きを終えたら、特にトラブルもなく、順調に推移しています。診療明細書も、患者さんはこんなものかという風に、持っていかれるだけで、特別なトラブルはありません。地域医療貢献加算も、電話対応を携帯に転送するシステムにしてあるので、問題ないようです。近隣の病院との連携もいつも検査などで依頼している総合病院にお願いすることにしています。ただ、患者さんではない迷惑電話が時々あるようです。何とか、新しい体制にスムーズに移行できそうです。診療報酬は、新患の電子カルテ加算がなくなったのですが、外来加算が昨年より緩和されたことで、他はほとんど変わらないので、昨年同様になるのではないかと思っています。

Apr 3, 2010

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今年2回目のトラブル

今年は正月から、オンラインレセの送信トラブルに会い、何となくいやな予感がありました。しかし2月5日に今年2回目のレセプトオンラインは無事に送ることができました。北陸では今年は例年になく大雪が続き、診療を終えて、帰ろうとした時です。ビル内の立体駐車場に駐車してある三菱レグナムは4駆なので雪が多くても安心していたら、駐車場を出てすぐに、タイヤの異常に気付きました。近くのコンビニで、駐車して確かめたら右の後輪がパンクしていました。雪の中、タイヤ交換も億劫で、応急時に交換タイヤしかないので、ジャフにお世話になりました。翌朝、クリニックの近くにタイヤ販売店があったのを知り、助かりました。地獄を見た後の仏とはこのことかと思い、土曜日は車で移動できて有難かったです。クリニックでは、最近特に神経難病が他院から紹介されてきます。多系統委縮症、パーキンソン病も多くなり、外来管理が大変です。特に、冬の寒さで、神経難病は悪化することが多く、往診も増えてます。車が動かないと移動できなく、車の大切さも実感しました。

Feb 8, 2010

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今年は、波乱の年か

正月気分は、診療してすぐに吹き飛びました。電子カルテでの診療は問題なかったのですが、オンライン請求でノートPCの調子が悪く、オンライン請求には繋がっても、送ることができなく慌てました。何とか、別のノートPCに、オンライン請求のソフトを入れなおして送ることはできましたが、一時はパニックになり、正月早々からレセプトはフロッピーで出すことになるかもしれないと思いました。PCは予備が常にないと、緊急な場合に困ります。また、CIDPの患者さんも、年末から正月にかけて大変だったようです。年末に交換したスピーチカニューレが、寝ている間に抜けてしまって、総合病院に救急受診して、何とか交換してもらったようです。この患者さんは、総合病院の耳鼻科にも受診既往があるので、今後はやはり総合病院でお願いした方が安心かと思いました。何かと、正月早々にトラブル続きでしたので、今年の先が思いやられます。しかし患者さんには、クリニックのスタッフと相談して、対応はできるだけのことはしていきたいと考えています。それとPCをそろそろ新しいものに交換する時期が来ているように思います。

Jan 10, 2010

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インフルエンザワクチン

写真は今朝の氷見の海岸からの朝焼けの景色です。新型インフルエンザの報道に影響されて、今年の季節インフルエンザワクチンの注射希望が多いのは、どこの医療機関も同じかと思います。しかし、これも新型インフルエンザワクチン生産能力の関係で、季節型も例年の使用数の8割しか割り当てがないのです。そのため、一般の方も、早めにワクチンを受けるため、11月初めから集中しているのでしょう。むしろ新型インフルエンザのワクチンは、報道で基礎疾患のある子供や大人からという順番もあってまだ予約も少ないようです。そんなこともあり、11月初めから、季節インフルエンザワクチンは飛ぶように出て行きますから、中旬には底をつくと思われます。新型インフルエンザは実際、子供が罹患する方が多く、中年以降の患者さんは少ないです。自分自身も、何度か急患センターで、新型インフルエンザの患者さんは診療していますが、マスクと手洗いをきちんとしているからか、罹らないようです。

Nov 6, 2009

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開院5年目に入りました

4年前、2005年10月1日が開院日だったので、ちょうど5年目に入ったところです。第3者継承のクリニックだったのと、紙カルテから電子カルテの移行と同時の開院スタートで、半年間ほどは無我夢中でした。ダイナミクスに慣れてくると、少し余裕ができて、ダイナミクス例会や、全国大会にも参加したりして、ダイナの世界に入っていきました。紙カルテの印刷では、よくトラブルがあり、レセプトが全て印刷されるまで、つきっきりでプリンターの傍にいなければいけませんでした。しかし、それも昨年の2月からオンラインに移行できたので、本当に楽になりました。レセプト処理と送信にはほとんど手間がかからなく、その分で他のことができるようになり、今年はダイナミクス北陸MLの創設と、第1回の研究会も開催できる運びとなりました。研究会はこの10月17日（土)の予定ですが、クリニックの先生やスタッフを含め約20人ほど集まる予定です。

Oct 2, 2009

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お盆休み2日め、ヨーヨー・マのジャズ音楽に感動

　2日目は午前中に、中学生時代からの医師の友人から神経難病(パーキンソン病）の特定疾患新規申請書の診察方法と書き方を指導してほしいという電話に答えるために病院に出向きました。お盆でも休みなしの体制を取っているため、友人も当直と当日の午前中の診療があるため、病院の隣にある彼自身が改造して数年かけて造っている地下室のコンサートホールと言っていい、素晴らしい音響のよい部屋で聞いていてほしいと言ったのはヨーヨー・マの音楽でした。音楽はあまり聞いていないのでヨーヨー・マって聞いたことがなかったのですが、彼に勧められて聞いたチェロの世界は音響効果もよいのか、素晴らしいコンサートで感動しました。そこでネットで調べてみましたが、なかなかその道でやはり傑出した人物であり、音楽家でした。そこでせっかくですから簡単に紹介させて頂きます。ヨーヨー・マ出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』演奏後、ライス補佐官とともに挨拶するヨーヨー・マ（2002年4月22日）ヨーヨー・マ（馬友友、Yo-Yo Ma, Ma Youyou、1955年10月7日）は世界を代表するチェリスト（チェロの演奏家）の一人である。中国系アメリカ人。来歴 [編集]1955年10月7日、フランスのパリで生まれる。母親の盧雅文（Marina Lu）は中国香港生まれで国立中央大学出身の声楽家。父親の馬孝駿（Hiao-tsiun Ma）は中国寧波生まれでオーケストラ指揮者で作曲家。彼の両親は中国を離れパリに渡りその後、彼が7歳の時、ニューヨークに移りすんだ。家族は今もニューヨークに住んでいる。1960年、4歳でチェロを始める以前の幼少の頃より、ヴァイオリンやヴィオラを習い、5歳にしてすでに観衆を前に演奏を行った。7歳の時にはジョン・F・ケネディの前で演奏した。また、8歳でレナード・バーンスタインが行ったコンサートでアメリカのテレビに出演した。クラシック音楽から現代音楽までの幅広いレパートリーを持ち、デビュー当時のテクニックは世界最高ともいわれていた。1976年に、ハーバード大学を卒業、人類学の学位を取得した。ジュリアード音楽院でレナード・ローズと共に学んでいたが、教師に「君に教えることはもう何もない」といわれ、コロンビア大学を経てハーバード大学に入学したという逸話がある。それでも1970年代にパブロ・カザルスの偉大さに触れるまではまだ学習を続けるべきか否かを迷っていたという。1983年にバッハのチェロ組曲を録音する。1994年-1997年にかけて再録音を行った。室内楽にも熱心であり、ジュリアード音楽院時代から親密にしていたピアニストであるエマニュエル・アックスと共演している。2000年、テレビドラマザ・ホワイトハウス（原題：The West Wing）に本人役で出演。2009年、バラク・オバマの大統領就任式典にて演奏した。しかし実際に会場にスピーカーで流された音はリアルタイムのものではなく、事前に録音されたものであったことがわかり、各方面で賛否両論の声が上がっている。式典当日の気温は氷点下であり、その寒さのために楽器の音程が狂う恐れがあったため、録音を使用したという。ただし、演奏そのものは実際に行われている。日本との関係日本での人気は絶大である。サントリーのCMでは、アストル・ピアソラのリベルタンゴを演奏し、このナンバーを収録するアルバムがヒットした。2005年、NHKスペシャルで放送される年間シリーズ「新・シルクロード」のテーマソング音楽を担当していた。共演ジャンル問わず、非常に多くのミュージシャンと共演する。前述、ピアソラのナンバーをアサド兄弟と共演したアルバムもある。また、2002年の冬季オリンピック（ソルトレイクシティ）の選手宣誓式では、スティングとともに Fragile などのナンバーを披露した。

Aug 16, 2009

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土日と内科医会の新年会で温泉へ

土曜日の午後診療終了後に、内科医会の新年会にチャーターバスで石川県小松市の粟津温泉の「のとや」に行ってきました。昨年の同じ時期には雪が多っかたのですが、今回は晴れて雪もなく不景気というのに旅館にはお客が多く、温泉内は一杯でした。夕食会の前に、病診連携の病院からの方針などレクチャーがあり、市内の４病院のうち３病院から出席されており、診療所との連携のためによいシステムだと思いました。同じ温泉内で２次会に出てから休んで、翌日早朝にゆっくり温泉を楽しんできました。

Feb 23, 2009

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今年のクリニックの診療を振り返って

昨日の29日に今年最後の診療をしました。患者さんは年末にも関わらず、診療最終日のためか比較的多く受診されました。午前中は休みなく診療して、午後は5時に終了しましたが、疲れました。今年は、振り返ってみて外来加算が減額されて、少なくなった分が神経内科では神経学検査加算が算定可能になり、何とか昨年なみの診療収入を得ることができました。これは神経内科で専門的診察を行っても、一般内科の診療と同じであったのを以前から専門医では時間をかけて診療している分を加算してもらえるように希望していたのが認められた結果です。初診の神経症状を訴える患者さん、特定疾患の神経難病の更新時期などにこの点数を取らせてもらいました。他の一般内科のクリニックでは平均的に減収になっているようですので、専門医として認めてもらえたこの結果に感謝しています。

Dec 30, 2008

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とんだ災難・クリニックの立体駐車場のトラブル

診療がやっと終わり、天候が悪いためクリニックの立体駐車場に停めた車を出そうとして車は目の前まで降りてきましたが、駐車場のシャッターが開きません。以前にも似たようなことがあり、立体駐車場はトラブルがあると大変だという認識はありました。車を少し前後させるだけで、センサーが異常を感知して動かなくなるようです。駐車場の管理事務所に電話しましたが、こちらへ到着するまでまだ30分以上かかりそうです。天候がよければクリニックの青空駐車場に平常は停めておくのですが、急に雪が降ったりして天候が悪くなったためです。冬場には立体駐車場が便利なのに却って不便なトラブルに会いました。今日はインフルエンザのワクチン注射や職場健診もあり忙しかったので、疲れました。車が出せたら早く帰りたいですね！

Nov 19, 2008

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土曜日は同門会、日曜日は急患センターの日直

11月15日は夕方に大学でお世話になった神経内科の同門会があり出席してきました。同門会では恒例の研究発表を聞かせて頂いて、最近のMSの研究と治療に関して勉強になりました。特に関心があったのは新潟大学神経内科から転勤していらした田中恵子先生の抗APQ4抗体とNMOの講演で、最近の先生の研究の成果を拝聴させて頂いて、また懇親会では隣の席になり、いろいろお話をさせて頂きました。長男も大学の研究室ではお世話になっていたので、格別な親近感があったのです。日曜日は朝から急患センターの日直でしたが、まだインフルエンザの流行には早く、むしろ感染性胃腸炎など他の感染症が多かったようです。土日とスケジュールが入っていると休日のイメージはないですね。

Nov 17, 2008

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電子カルテ・ダイナミクス全国研究会

土曜日の午後１時25分に特急サンダーバードに乗って新大阪で新幹線のぞみに乗り換えて博多着が19時10分過ぎでした。飛行機は小松ー福岡便があるのですが、朝と夜の2便のみで、不便だったから電車で出かけました。でも苦労して行った甲斐があり、学会の雰囲気でいろいろ勉強させて頂きました。学会の雰囲気を思い出し、今回、11/8(土)に日本神経学会東海北陸地方会での発表と座長を務めることにもなりました。富山大学のCodicによる糖尿病のデータ分析の講演もあり、ダイナミクス電子カルテと融合できれば全国の症例のデータも解析できる可能性も考えられました。午後の研究会が3ホールに分かれていたのが残念なくらい、いろいろ聞きたかったというのが実感です。帰りは福岡空港18時45分発の小松便で帰り、富山には21時半過ぎに着きました。昨日の月曜日にも「神経疾患を学ぶ会」の座長を務めさせて頂き、このところ多忙な毎日でした。

Oct 28, 2008

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認知症を考える会キックオフ・ミーティングとパーキンソン病研究会

高齢化社会で認知症は医師であれば避けて通れない問題のため、市の医師会が中心になり認知症を医師会の先生方にもっと知ってもらって、かかりつけ医が最初に診療して困らないようにという目的で勉強会をしていこうという会の代表世話人になったので、世話人のキックオフ・メーティングを木曜日の夜に行いました。何とか年に１－２回の勉強会をまずは来年の３月頃に第１回を行うことが決まりました。最初の講師の選定など、これから決めていく予定です。また翌日の金曜日の夜は「パーキンソン病研究会」に出席して東北大学大学院の神経内科准教授の武田　篤先生から「パーキンソン病の早期診断と治療に関する最近の話題」というテーマでご講演を拝聴してきました。パーキンソン病の運動症状が出現する以前に自律神経系の異常で便秘や、嗅覚の異常が出現してくることなどの研究成果を話されました。高齢者は便秘がちになるのが当然と考えていましたが、便秘がパーキンソン病の発症のリスクにもなる可能性があるようですので、便秘がちの人は注意しましょう。嗅覚の障害は土曜日にも私のクリニックでも訴えていた高齢の患者さんがいましたが、現在はパーキンソン病を疑うような症状はなかったかと思います。でも注意して診ていきたいと思っています。

Oct 26, 2008

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週末は学会、研究会に

先週の週末は前橋で開催された日本認知症学会に土曜日の午後から出席してきました。今週の昨日から大阪での片頭痛研究会（MCSS)に出席し、小グループのワークショップでリーダーの山口大学の根来先生、神奈川歯科大学の五十嵐先生、頭痛大学のHPで有名な間中先生と一緒になり、10人ほどでカンファレンスしました。なかなか、このような頭痛医療の大家と一緒にお話できる機会はないので感激でした。そこで、私の診ている重症片頭痛の症例も紹介して相談させて頂きました。今日は、今から奈良の100年講堂で開催される認知症の人と家族のための全国認知症研究会に出席してきます。秋の観光シーズンですが、私たち医療従事者にはよい気候の学会シーズンです。

Oct 19, 2008

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スケジュール一杯の昨日、片頭痛患者さん

久しぶりに昨日はスケジュールが一杯でした。午前中の外来を終えて、昼は簡単におにぎりを食べて、すぐに医師会の看護専門学校へ講義に出かけ、終わってから4件の往診、また夜は急患センターの当番に当たっていたのです。急患センターには、まだまだ足りない薬剤もあると思いますが、片頭痛のトリプタン製剤が在庫になかったのですが、最近ようやく入荷してもらいました。早速、35才前後の片頭痛初発の患者さんが受診され、眼がチカチカして、動くと頭痛が増強し、吐き気も催すという訴えと鎮痛剤を服用しても改善しないことから、簡単に神経所見を取り、他の器質的頭痛は否定的であったため片頭痛の診断でイミグラン錠を1錠内服してもらいしばらくベットに横になっていてもらいました。20分ほどして効果を聞いたところだいぶ楽になったと言って奥さんと帰宅されました。イミグラン注射薬が即効性があるので置いてほしいのですが、まだ委員会の承認が得られないようです。

Oct 10, 2008

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当直明けに早朝のウオーキング

ウオーキング継続のこつ脈拍、体重、尿の色を毎日メモに－効果が分かり励みに－健康維持に運動、特にウオーキングを取り入れる人が増えている。慶応義塾大学スポーツ医学研究センター（神奈川県）の大西祥平教授に、ウオーキングを続けるこつについて聞いた。 ●力まずに楽しんで　ウオーキングは、誰にでもでき、けがをしにくい半面、単調で飽きやすい。　「それをカバーするには、まず自分の体調の変化を知ることです。（1）朝晩、脈拍と体重を測るとともに、尿の色をチェックする（2）きょうは何歩歩いたか（3）その時に感じたこと－などをメモや日記にするといいのです　運動を続けていると、脈拍は少しずつ下がってくる。尿の色は、脱水状態になると濃くなるが、水分補給が十分なら麦わら色になる。　「体調の変化、つまり効果が確認できて意義を自覚し、励みにもなります」　また、1人で歩くよりも2人の方が励みになる。その意味では、家族や周囲の支えも必要だ。単調さを防ぐには、ゲーム性を持たせるのもいい。　「コースを変えて、折々の自然に親しむことです。気候の良い季節には、野山にハイキングに出掛けると、気分もリフレッシュできます」　ウオーキングが頓挫する要因の一つに、けががある。また、汗をびっしょりかくほど効果が上がると思い込んでいる人もいる。　大西教授は「運動は苦行ではありません。自分の体力に合わせて、力まずに楽しみながら取り組むように」とアドバイスしている。Medical Tribune(健康百科）よりコメント　：　昨夜は医師会の当直でしたが、連休明けで患者さんも一休みか、多くありませんでした。それでアパートに帰り、夜は休んで早朝に妻と一緒に近くの古城公園をウオーキングしました。朝晩はようやく涼しくなり、ウオーキングも快適でした。前日は15夜の月が見え、季節の移り変わりがよくわかります。天候が悪いときは室内うーキング器械で歩数を増やしています。ウオーキングはてっとり早い運動負荷ができますし、お勧めです。

Sep 17, 2008

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認知症の入院患者、９年間で倍増　６割が１年以上

認知症の入院患者が、９６年から０５年までの９年間で４万３千人から８万３千人と倍増したことが厚生労働省の調査で分かった。急速な高齢化で重度の認知症の人が増えているためだ。約６割が１年以上の長期入院で、退院後の受け皿不足による「社会的入院」が相当数いると見られる。　厚労省は、社会的入院を解消することで、現在約３５万床ある精神病床を１０年間で７万床減らす計画だった。今回の調査結果を受けて、計画通り削減を進めると必要な治療を受けられない患者が出ることも考えられ、計画見直しの方針を固めた。３日開かれる厚労省の検討会で表明する。　認知症の場合、主な症状の物忘れだけではなく、妄想や暴力、徘徊（はいかい）などの症状が重い時は入院治療が必要だ。　重度の妄想や暴力は通常、１～２カ月の治療で改善するとされるが、１年以上の長期入院患者は０５年時点で５７％、５年以上の患者も１５％にのぼる。脳卒中や糖尿病などを併発して長期入院している人のほか、症状は回復しても、家庭や施設などの受け入れ先がなく、退院できない人も相当数いるとみられる。　厚労省は来年夏までに、精神障害者の医療福祉に関する計画を策定する予定だ。在宅や施設での療養が可能な認知症患者はできる限り退院させて地域のケアに委ねる方針だが、医師が退院可能と判断しても、症状が不安定な人については老人保健施設なども受け入れに難色を示すことが予想され、「社会的入院」の解消は容易ではなさそうだ。　認知症の高齢者の数は０２年時点で１４９万人で、１５年には推計で２５０万人に増える見通し。（中村靖三郎、太田啓之）朝日新聞健康ニュースよりコメント　：　認知症の患者さんに限らず、高齢者の割合が増えているのですから、認知症の患者さんはもちろん、他の入院治療をい必要とする疾患も増えていくのが当然です。厚労省は、医療費削減しか念頭にないため、一般病床も精神病床も減らしていく方針のようです。しかし、全てを在宅で介護サービスや家族に任せようという考えは絶対に無理です。医療費、福祉費用を削減して、厳しい労働をしてくれる人はいません。医療の崩壊、介護サービスの人も辞めていく人が多いため、海外に頼るという考えでは成り立たないと思います。福田政権も、中途半端な終わり方をして、今後の医療介護福祉の方向が危ぶまれます。早急に国民のために、懸命に政治をしてくれる政権を確立して、長期の見通しが立つようにしてほしいものです。

Sep 3, 2008

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ハイブリッドカーは視覚障害者にとって脅威

音をほとんど発しないハイブリッドカーが、視覚障害者にけがや死亡事故などへの深刻な脅威をもたらすとの見解を米国盲人委員会（ACB）が発表し、自動車産業および政府当局に対し危険性を減らす改善策を求めている。　同委員会のMelanie Brunson氏によると、視覚障害者は従来、聴覚や触覚を頼りに周囲の様子を把握しながら行動している。特に自動車の音からは、位置、進行方向、加速度、走行速度などの情報を得て、安全な横断場所や道路であるかを判断しており、この音の手がかりないと、視覚障害者は深刻な危険にさらされるという。　同広報委員長のRon Millman博士は「自分がつえを利用して一人で外出する視覚障害者であると想像してみてほしい」と述べる。「あなたは交通量の多い交差点を渡っている。近づいてくる車の音に耳を傾けるが、車はすべて止まっているようだ。ところが、突然ブレーキ音が聞こえ、ハイブリッドカーがほとんど音もなく数インチまで迫っていることに気づく。パニックに陥り、走らなくてはと思うが、どこへ走ればよいかわからない。このような恐ろしい状況に直面したとき、逃れる時間はない」　しかし、このような危険性は視覚障害者に限られたものではないと同委員会メンバーのKaren Gourgey博士は指摘、「最近の研究によると、視覚に全く問題のない人でも、道路を横断する際に無意識に聴覚に頼っていることが明らかにされており、子どもや高齢者についてはいうまでもない」と述べている。同委員会を中心とする取り組みは功を奏しつつあり、先ごろ米高速道路安全局がこの問題について初めてのパブリックミーティング（一般説明会）を開いた。（HealthDay News 7月21日）コメント　：　自動車社会のジレンマですね。CO2削減など低公害車でこれからの主役となっていくであろう車にも盲点がありました。確かに、自動車の音がしなかったら、路上の子どもや高齢者は事故に合いやすいかもしれません。運転者には特に注意が必要かもしれません。それにしてもガソリンなど物価の高騰で車社会そのものが続かなくなるかもしれませんね。公共の乗り物が発達して、車が不要になるのもよいかもしれません。

Aug 4, 2008

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特定健診で多忙です

今年の４月から医療改訂で後期高齢者医療制度は、突然の国民が殆ど知らされずに開始されて、国政を揺るがす騒ぎになっています。またメタボリック症候群をなくして、医療費を削減する目的で開始された特定健診も、どれだけ意味があるか理解できないままに開始され、むしろ医療費が増大する懸念が出ています。生活習慣病を減らそうとする意思は、理解できますがそんなに簡単に数年の計画でできるわけがありません。いずれにしても政府の医療改訂で、医療費削減が目的に行われたものが順調にいったためしがありません。しわ寄せが医療従事者にきて、全員が悲鳴をあげています。どうしたら日本全体がよい方向に向くのでしょう？とにかく、多忙でブログを書く余裕もなくなっています。また少し余裕ができたら、続けて書いていきたいと思っています。昨日は久しぶりに脊髄小脳変性症の勉強会の講師として隣の市医師会に出かけてきました。気分転換になりました。

Jun 27, 2008

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週末は大阪(ダイナミクス例会)と横浜(内科学生涯教育講演会）

週末を大阪での電子カルテ（ダイナミクス）に出かけて、新大阪駅近くのホテルで宿泊して翌日早朝の新幹線のぞみで横浜の国際会議場で開催された内科学会生涯教育講演会で勉強してきました。前回に横浜には神経学会総会で訪れた時は天候がよかったのですが、今回は関西は大雨でしたし、関東も午前中は雨模様でした。しかし、どちらの方も新しい知識を知る楽しみがあり、勉強にもなり日常診療から少し離れることができて、リフレッシュできました。

May 25, 2008

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映画「終りよければすべてよし」について

いま日本の社会で問題になってきていることのひとつに、老後の最終段階となる終末期のケアの問題があります。すべての人にとって、絶対に避けられないのが死です。しかし自分がどんな死をむかえるかは誰にもわかりません。理想的な死とは、自宅で親しい人に見守られ、安らかな最後を迎えることではないでしょうか。しかし現在、「富山の射水市民病院の人工呼吸器はずし問題」が象徴しているように、多くの人が病院で延命措置を受けながら亡くなっています。いま日本では病院での死が８０％を越え、自宅での死は１３％にすぎない状況です。これは進歩する医療に対する信頼が生んだ傾向といえそうですが、現在、長期療養病棟に入院している人の半数近くは、高度の医療は必要ない状態といいます。病院での過重な延命措置は、医療費の問題でもありますが、本当は人間の尊厳を守り、終末期のケアを自宅でできるようにする理念とシステムが出来ていないという、大きな問題を抱えているのです。現在では、往診してくれる医師も少なく、自宅で安らかに最後を迎えるのは、なかなか難しい状況です。2006年４月には「在宅療養支援診療所制度」が設けられましたが、現在この制度は普及率が低く、その医療費の面など様々な問題もあります。この映画は、日本での在宅や福祉施設での人生終末期のケアの優れた例とともに、オーストラリアとスウェーデンの進んだシステムも取材しました。今回の映画では、医療サイドからの視点でつくった作品で、在宅医療の理念とシステムの問題を中心に取り上げていますが、映画を作りながら、人が生きるためのシステムを可能にするには、看護や介護のサービス、福祉サービスと医療の連携の大切さを感じることにもなりました。さらに、政治は無論のことですが、医師の努力とともに、それを推し進める住民の力が大切なのだと痛感しています。この映画を作ることができたのは、ご本人、ご家族、関係者の方々の信じられないような御協力によるものです。心よりの尊敬と、深い感謝をささげます。　（演出：羽田澄子）コメント：　13日の日曜日の午後に映画サークルの上映会で放映された「終わりよければすべてよし」の羽田澄子氏演出のドキュメンタリー映画を観てきました。誰にでも訪れる死を迎えるために、医療従事者には特に観てほしい映画でした。最近の政府の医療政策には常に納得できないのですが、厚労省のお役人にも観てもらいたいものです。

Apr 15, 2008

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作家・五木寛之氏が語る「医療」への提言

五木氏は、「人間の関係」や「林住記」が好評な作家であり、ブッダや仏教の思想に基ずく独自の生き方論は、年代や性別を問わず幅広い読者の支持を集めています。その五木氏が、国の低医療政策などにより、大きな岐路に立たされている医療や医療現場をどのように見ているのか、インタビューの記録から引用させて頂きます。講演依頼も多いのですが、一番多いのは医学界からという。インタビューのダイジェスト「癒し」という言葉は、使わないで、似たような言い方をするなら、「励まし」と「慰め」である。仏教でいう「慈悲」であり、五木氏流にわかりやすく言えば「慈」は「励まし」で、悲は「慰め」であるという。例えばがんの末期患者には、「励まし」より、黙ってそばで見ていてあげるほうがいいかもしれない。病気は治らない。「治める」だけである。手術をしたという結果は残る。それを背負って人々は生きている。笑うことはプラスだけど、悲しむこと、泣くことはマイナスだと捉えられている。だけど腹の底から笑うには、本当に悲しみ、号泣した経験がないとできないものです。科学や医学、経済、文化、全部ひっくるめて20世紀は「躁」の時代だったと思う。だけど今、医療も経済も、ゆっくりと「欝」の時代へ回り始めている。21世紀の医療は、私は「治療」から「養生」へと変わっていくと思う。病気を「治める」ことが使命になる。コメント：　五木氏の医療に関する提言をダイジェストで引用してみました。なるほどと思われる内容も多くみられ、特に時代はゆっくり「躁」から「欝」へ回り始めているという話を戦争の例で戦車戦や爆撃機が飛び交う、ミサイルを打ち合うような、言ってみれば「躁」の戦争から、テロとゲリラという姿なき敵と戦う戦争「欝」の時代に入っているという例えには共感できました。

Jan 30, 2008

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感染症が多い季節、大寒

大寒に入り、寒さが厳しい日々が続きますが、今朝から感染症の患者さんが急に多くなりました。今朝は電話で往診依頼があり、昼休みの時間帯に往診に出かけてきました。元々は高血圧、糖尿病、狭心症など生活習慣病の患者さんですが、78才で高齢でもあり、昨年の冬にも一度感染症で抗生剤の点滴などで改善した経緯がある方でした。発熱が１週間前から続いており、今朝も38℃以上あったとのこと、往診しましたが処置が限られているため、再度クリニックに家族に連れてきてもらい、胸部X-Pや採血で気管支肺炎が疑われ、抗生剤の点滴を行いました。また認知症の患者さんが、夜間に喘鳴があり、食欲がないという患者さんも誤嚥性肺炎が疑われ、抗生剤の点滴をしました。そんな患者さんや感染性胃腸炎などで、午後は比較的ゆっくりできるのが一日多忙でした。

Jan 21, 2008

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水には金を払えるが、医療には金を払えない日本人

米国ピッツバーグ大学　津久井宏行つくい　ひろゆき氏。1995年新潟大医学部卒業、東京女子医大日本心臓血圧研究所外科入局。2003年より、ピッツバーグ大学に留学。心臓移植、人工心臓Fellowshipの後、現在、University of Pittsburgh Medical Center Passavantにて、Advanced Adult Cardiac Surgery Fellow。　かつての日本は、「水」と「安全」はタダの国、といわれてきた。　しかし、現在の日本では、「おいしい水は買うもの」という認識が浸透してきているのではないだろうか。蛇口をひねれば、廉価な水が飲めるにもかかわらず、高価なミネラルウォーターのボトルがコンビニの棚にずらりと並ぶ。日本ミネラルウォーター協会の統計によると、1986年に83億円であった消費が、2006年には、1862億円まで増えている（金額は「国内生産」と「輸入」の合計）。その成長率たるや20年間で約22倍だ。　「安全」もしかり。各種防犯グッズや安全を売り物にした商品が店頭に並ぶことが当たり前になった。また、安全に関するサービスを提供する会社の業績は順調のようで、今や東証一部に警備会社が3社も上場するような時代になった。　なぜ今、日本人は高い金を払ってまで、「水」や「安全」を買うのだろうか？　-- 「水」や「安全」は命にかかわる大切なもの。命にかかわるサービスにお金がかかるのは仕方がない、という認識があるからだろう。　ん？ちょっと待ってよ。　「医療」は、「水」や「安全」よりも、より直接的に命にかかわるサービスであるはずだ。「医療」に払うお金は、「水」や「安全」と同じように増えているのだろうか。いや、日本人は、医療費の自己負担増に対して非常にネガティブだという印象を受ける。　なぜ、「水」や「安全」には金を払い、「医療」に払いたがらないのか？　「水」や「安全」を売り物にしているビジネスが、高額な支払いを伴うにもかかわらず成り立つ最大の理由は、「お金を払う価値がある」と消費者が感じるからだろう。　「水」は、飲むことで、その旨さの違いを素人でも判断しやすい。「安全」は、特殊な鍵やセンサー、緊急時の連絡手段など、目に見える形で、その価値が実感できる。つまり、それほど専門的な知識を持ち合わせていなくても、そのサービスの価値を比較的容易に判断できるから、「このサービスに、この値段を払っても仕方ない」と納得できるのではなかろうか。日経メディカル　オンラインよりコメント　：　この記事を引用したのは、確かに日本人は国民皆保険に慣れてきて、医療はお金がかからないものだと認識しているような気がします。しかし、これからの国策では医療保険が使えなくなりそうなのです。75才以上を国民保険と切り離した特定高齢者医療が今年の春から始まろうとしています。医療費抑制策ばかりが先行して、世界の医療費のGNP対比では日本は先進国から開発国のレベル以下に下降してきています。さらに、75才以上を切り離して地方に医療費を押し付けるという態度はこれまで高い保険費用を払ってきた高齢者に対して失礼なことだと思います。高齢者の方にとって、年金から保険費用をされに天引きされることになるのは、大変な負担かと思います。国は他の無駄な出費を抑えて医療と福祉にもっとお金を出すべきでしょう。

Jan 16, 2008

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義手で演奏、名曲の調べ　筋肉の電流検知し、動作

兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所（神戸市西区）で２７日、生まれつき右腕の一部がない小学生の女の子２人が、モーター付きの特殊な義手をつけ、バイオリン演奏を披露した。同研究所では０２年から、子どもを対象に、この義手の普及を進めており、楽器の演奏は珍しいという。　演奏したのは青石奈那香（ななか）さん（９）＝兵庫県姫路市＝と大久保美来（みく）さん（７）＝千葉県習志野市。２人がつけたのは、筋肉のかすかな電流をセンサーで検知して３本の指が閉じたり開いたりする「筋電義手」。　奈那香さんは、５年ほど前から義手を使い始めた。幼い頃に母の佐知子さん（３６）が歌ってくれた童謡に出てくるバイオリンを弾くリスが好きだった。　美来さんは１歳の誕生日に、祖母の初美さん（６５）からバイオリンをプレゼントされた。「いつか弾けるようになるはず」との初美さんの願いからだった。４年ほど前から義手をつけ始めた。　２人はこの日、職員らと計６人で、ビバルディの「協奏曲イ短調」など３曲を演奏。関係者らから拍手がわき、「アンコール」の声があがった。　美来さんの父の真（しん）さん（３９）は「バイオリンをもらったときは、奇跡でも起こらないと無理だと思った。でも、現実に弾いているんです」と目を細めた。朝日新聞健康ニュースよりコメント　：　微笑ましいニュースですね。義手でも、バイオリンが演奏できるとは素晴らしいことです。医療の進歩とともに、このようなリハビリ装具の機器の進歩は大事なことですし、身体障害の方に、朗報だと思います。今年は、厚生労働省の年金の問題や、総理大臣の交代などあまりよいニュースはなかったのですが、こんなよいニュースで締めくくりたいものです。しばらく、このブログもお休みさせて頂き、来年の仕事始めから再開したいと思います。少し早いかもしれませんが、皆様には、よいお年をお迎えください。

Dec 28, 2007

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多系統変性症の患者さんが急変

元勤務していた病院ではしばらく診療していた多系統変性症の患者さんですが、クリニックを開院して10ヶ月ほどしてから当院に受診され、再び通院されていました。進行が早く、歩行も車椅子介助の状態で、言葉も不明瞭で嚥下障害もありました。奥さんは一生懸命に介護され、時間をかけて食事介助もされていました。嚥下障害の進行があれば、普通なら胃ろう増設して経口食は禁止するのが延命的には勧められる方法かと思います。誤嚥性肺炎を繰り返すようなら、強く勧めたでしょうけど、今年の夏は発熱もあまりなく、安定しているかと思っていました。昨日、奥さんがクリニックに来られて、患者さんが23日に窒息状態で心肺停止で救急搬送され、ICUに入院中とのことを聞かされました。介護は大変かと思っていましたが、このような状況になることは予想はできたかもしれません。通院困難になれば往診もしますと言っていましたが、往診することはなくなりそうで、本当に複雑な気持ちです。昨夜は久しぶりに某大学で腫瘍内科の教授をされていて親しくして頂いている先生と一緒に夕食を頂きました。ゆっくりと酒を飲み交わしながらお話できてよかったです。

Dec 26, 2007

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医師会講演会と忘年会

毎年の恒例行事ですが医師会の忘年会に先立ち、県厚生部部長先生の「医学と文学」というテーマで講演がありました。いろんな医学者が作家になり、活躍していることを紹介し、ご自分も県の行政の合間をぬって文学を志した経緯から、話されました。下記は以前に入賞された短編小説です。「越中売薬」に共感　北日本掌編小説賞入賞http://www.kitanippon.co.jp/pub/ecchu/member/2007/05/12.htmlユニークなお話でもあり、共感される内容でした。忘年会は、医師会の先生方、医師会関連の検査センター、看護学校、訪問看護の方々をまじえて、懇親を深めました。

Dec 9, 2007

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シッコ SiCKO鑑賞とALS協会支部設立総会に出席

シッコ SiCKO（Wikipedia）作品では、マイケル・ムーアがアメリカの医療制度の問題をWEBサイトで募り、実際に寄せられた話をもとにドキュメンタリー展開される。医療保険未加入者が約5,000万人に達し、また保険に加入していても、あらゆる手段を講じて保険金の支払拒否によって空前の利益を上げる営利主義一辺倒の医療保険会社や製薬会社。それに癒着、取り込まれた政治家（アメリカではかつて民主党のヒラリー・クリントン議員がファースト・レディとしての立場（当時）から公的医療皆保険制度の整備を求め、議会の反対により頓挫したことがある。）という構造を暴き、事実上、崩壊に瀕している状況のアメリカ医療制度に対して、イギリス、フランス、カナダ、キューバなどの医療制度と対比させる。これまで大っぴらに触れられることの少なかった米国医療の暗部を赤裸々に描き出すことに成功している。作品中のマイケル・ムーアのスタンスは、よその国では当たり前のことが、「何故？アメリカが、出来ないのか？」である。PS. キューバに関しては「反米映画」としてキューバ政府が大々的に協力し、特に医療設備が整っている病院を撮影したのではないかという説まで存在する。　2007年のカンヌ国際映画祭では特別招待上映された。撮影のため米国政府に申請の上キューバを訪問したが、米国財務省が同申請書の渡航目的記載に問題があるとして調査し、カンヌでの上映直前に同省から通告書を受け取ったことを記者会見の席で明らかにしていた。ムーアはこれをブッシュ政権の妨害行為と断じ、フィルムを没収されないように、カナダに隠したとも言及した。アメリカでの公開では、ドキュメンタリー史上第2位の動員を得た。同時期に公開された「ダイハード4」を上回る数字であったこともあり、直後に200館での拡大上映となった「シッコ (sicko)」とは、「病人」「狂人」「変人」などを揶揄するスラングである。コメント　：　この映画を鑑賞して、ムーア監督なので少しオーバーに撮影してコミカルにも演出されている。しかし、アメリカの崩壊した医療の実態が暴かれているのは事実です。イギリス、カナダ、フランス、キューバなどの保険医療がどうしてアメリカでできないのかという疑問を投げかけた映画ですね。しかし、日本もアメリカの医療を追いかけてばかりいると、いつかはアメリカのように医療崩壊することになるという警告と受けましょう。午後から日本ALS協会の支部設立総会があり、出席して神経内科医会を代表して簡単に来賓の挨拶をしてきました。日本ALS協会の事務局長の方とお話をしてきましたが、全国では37の支部ができていると聞きました。しかし、どこもボランティアで成り立っているので維持していくのがやっとらしい。シッコのようなアメリカの医療制度だとどうなのでしょうね。

Oct 14, 2007

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７５歳以上に「主治医」制度　診療報酬骨子まとまる

2007年10月05日　来年４月に発足予定の７５歳以上の後期高齢者向け医療保険について、社会保障審議会の特別部会は４日、独自の診療報酬体系の骨子をまとめた。治療が長期化したり、複数の病気にかかったりしていることが多い７５歳以上の特性を踏まえ、患者の心身を総合的に診る「主治医」制の導入や、退院後の生活を見越した入院治療計画作り、在宅医療での介護・福祉との連携などを盛り込んだ。　今後、厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会（中医協）で診療報酬の具体的な内容や単価の検討に入る。　０６年の医療改革で、７５歳以上は国民健康保険など、従来の医療保険とは別の新たな公的保険に加入し、診療報酬体系も別建てにすることが決まっている。　最大の目玉は、外来医療における「主治医」制の導入。（１）患者の病歴や他の医療機関での受診状況を把握する（２）患者の状態を年に１回程度総合的に評価する（３）専門治療が必要な時には医療機関を紹介する、などの条件を満たした場合、その医師に対する診療報酬を手厚くする。　患者一人ひとりが信頼できる医師を持つことで、複数の医療機関を渡り歩いて検査や投薬が重複することを防いだり、外来医療から入院、在宅療養へ移ることをスムーズにしたりする狙いだ。ただし、すべての高齢者に主治医を持つことを義務づけるわけではなく、どの医師を選ぶかも患者の意思に委ねられる。　主治医としての診療報酬は、患者が何回受診しても同額となる「定額制」を導入する見通しだ。コメント　：　後期高齢者医療制度がいよいよ本格的に決まり、同時に主治医制度などで医療費抑制策がさらに加速しそうです。医療従事者の私どもにも理解しがたい制度なので、一般国民の方々には何のことやらわからないと思いますが、確実に医療制度改革が進行しています。とにかく、75才以上の高齢者は国民保険と切り離して別立ての資金で医療介護を行おうというのが狙いのようです。ですから高齢者の年金から引き落としで、保険の代わりになる資金源を得ようということらしいのです。小泉内閣から一貫して医療費抑制策が行われたきましたが、福田内閣で少し緩やかになることを期待していたのですが、無理なのでしょうか。

Oct 5, 2007

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朝青龍診断に医学者から"物言い"「神経衰弱」は戦前の病気

8月6日8時3分配信スポーツ報知　２場所連続出場停止と謹慎などの厳罰を受けた横綱・朝青龍（２６）が５日、精神科医の診断で「神経衰弱及び抑うつ状態」と診断されたことについて、医学者から異論が出た。精神科医の香山リカさんは「今回の重い処分や厳しい批判を受けた反応性のうつ状態ということだろう。針のむしろでストレスが多い環境が、症状を悪化させかねない、ということも理解できる」とした上で「この状況を招いた本人が謝罪会見もしないうちに診断結果が発表され、批判しにくいような状況になるのは、精神科医として複雑な気分だ。診断が隠れみの的に利用されるようなことはあってほしくない」と厳しい。　一方、世田谷井上病院の井上毅一理事長は「神経衰弱は夏目漱石がかかったことで有名な、戦前の病名。米国の診断基準からもすでに消えている"亡霊"のごとき病名が出てくるとは、さすがは歴史のある相撲界ですね」と苦笑。胃腸科が専門の同理事長は、胃かいようで亡くなった文豪・夏目漱石の研究を長年続けてきたが「神経衰弱の漱石に夫人が胃薬だと言って睡眠薬を飲ませていた」というエピソードを紹介。特効薬は「休養するのではなく、あるがままに生活させること」という。つまり「神経衰弱」は「モンゴル帰国」を後押しする診断名ということになる。コメント　：　朝青龍診断に医学者から"物言い"「神経衰弱」は戦前の病気というタイトルを考えてみました。朝青龍に関しては日本の相撲フアンは以前からの相撲態度に関してあまりよい感じは持っていません。横綱という品位を汚すような態度が多く、相撲界でいずれ葬りさられる運命さえ感じられました。今度の事件で決定的になったようですね。しかし、朝青龍のあのふてぶてしい態度も反応性うつ状態を引き起こす程度のものでしかないのなら、それも周囲の人に対する反発だったのでしょうか？白鳳には朝青龍の分まで頑張ってほしいのと、日本の国技なので早く日本人の横綱の誕生を待ちたいものです。

Aug 6, 2007

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医療経営セミナーで税務の講習

土曜日は神経学会地方会がありましたが、レセプトのまとめで印刷などの仕事のため、欠席しました。最近、学会や地方会も開業医は無視される傾向があるように思われます。学会も平日が主で土日にかかることは少ないようです。地方会も月末や月初めはできるなら避けてほしいものです。開業医は土曜日も半日ですが、患者さんのサービスのため診療しています。できれば病院のように休みたい気持ちもあります。平日の夜も医師会関連の集まりや勉強会が毎日のようにあります。もちろん全部出席する必要はありませんし、全部出席していたら過労になるでしょう。勤務医時代と比較して、時間的には束縛されることがかえってクリニックでは多い気がします。政府は開業医は楽をしているなどと言っていますが決してそんなことはありません。日曜日には医師会主催の医療経営セミナーがありました。開業してからは税理士さんか、会計士さんがほとんどのクリニックで経営をみてくれています。あまりにも複雑なので個人で申告することは困難でしょう。それでもさらに税務署対策が必要なのかと思いましたが、備えあれば憂いなしで何でも勉強しておいた方がよいということでしょう。

Jul 1, 2007

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