カテゴリ:歳時記
晴天が続いて秋たけなわですね
友人からキノコをもらってご飯、汁にしていただいたりスーパーに行けば秋の味覚がタップリです。 自宅も渋柿を栽培しています。明治時代からの西条柿を昨年やむおえず切ったがそれに代わって数年前に植えておいた西条柿が4年ほど前から実を付けだした 西条柿が中国地方の代表的な干し柿であるのは昔から変わりがない。 山陰地方では干し柿の事を「吊るし柿」という 字句のとおりである まだ熟さない西条柿の皮を一つ一つむいて10個を1縄(今ではロープなのだが)に等間隔に挟んで日当たりの良い南側の軒先で天然乾燥させる 約1ケ月で程よく乾いて食べ頃となるが冬期のお茶のお菓子に最適だ ここでちょっとしたアドバイス 先走って早く柿を採取して干し柿を作ると失敗する事があるからだ 問題は外気温と湿度によるのだ、柿を吊るしたのは良としてもまだ軟らかい内に天候不順で2日も雨が降れば高温と湿度のために柿にカビが付着しオマケに柿の甘さの匂いに蝿が留まって不衛生となるし、それが拡がってカビだらけと化した干し柿は哀れな姿となり折角の御馳走がパーとなるのだ こういう目に会わぬために干す前に「熱湯に瞬間浸ける、焼酎で霧吹きをする」 確かに理に叶ってはいるのだがこの消毒の効果がいつまでも継続するわけがない。 晴天続きが連続する保障はないのだしこと山陰ともなると降雨も続く年があるから要注意だ ではどうするか? 解答は「作業時季を遅らせることである」 季節風も吹き出し低温でも、湿度が下がっても結構乾燥するものであり、着物の干し物と少し訳が異なるのだ 特に山間部では11月が最盛期となっているのはこのためであろう。 渋柿の性質として樹齢がかさむつれて早く熟柿となるので早めに干し柿作業にかかるのだが仕方の無い事かも知れない。 それよりもドライアイス使用した「あわせ柿」にすれば良いと思っているがこれは長持ちしないのが最大の欠点だ。 渋抜きされた柿はだんだんと新鮮味を失っていく、渋は長持ちさせる効能をもっているようだ。 だから将来を考慮して次の渋柿を植えておくのは大変良い事だと思う。 ※写真は1昨年のものです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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