春の雨に打たれて・・・
今日は朝からずっと、雨が降っていました。 春の雨です。 家の前の桜はこれから見頃をむかえるので、大丈夫でしたが、 この雨で今年の桜が終わったところも多かったんじゃないでしょうか。 ときおり、激しく降った雨のせいでたんぽぽ(写真)がとても、 みじめったらしいすがたになっていました。 日だまりに黄色の花を元気よく咲かせるたんぽぽでも こんな風に雨に打たれる日もあるんですよね。 それにしても、やっぱり、たんぽぽにはお日様が似合いますね。 たんぽぽで、思い出すのは坂村真民さんという詩人。 数多くのたんぽぽの詩を作られています。 中にはとても短いこんな詩もあるんです。 「太陽の匂い」 坂村真民 たんぽぽは 太陽の匂いがする たった、これだけの詩です。 こんな大らかな詩を作られる坂村真民さんなのに、 私は坂村真民さんの詩が苦手でした。 「念ずれば花ひらく」が有名なのですが、 ご自身の生き方があまりにも厳しくて(私からすれば) その厳しさばかりが詩から伝わってくるんです。 なので、敬遠していました。 坂村真民さんに対しての印象が大きく変わったのは 「あ」という、作品のすばらしさにこころを奪われてからです。 がんとした厳しさとともにこれほどまでの繊細さを持ち合わせて おられる真民さんという人物に惹かれたのです。 「あ」 坂村真民 一途に咲いた花たちが 大地に落ちたとき “あ”とこえをたてる あれをききとめるのだ つゆくさのつゆが 朝日をうけたとき “あ”とこえをあげる あれをうけとめるのだ 明日は晴れるかな~たんぽぽは元気になるかな~