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2008.12.05
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カテゴリ:読書

 
マイクロソフトでは出会えなかった天職

 知り合いの編集者から本をいただいた。

 これ私が最近プロデュースした本です。

  嬉しいが、今週は連日の飲み会で午前様。読む時間がない。

 

  バスの中でぱっと開く。面白い。引き釣りこまれる。

  電車、ロビー、コーヒーショップ、細切れの時間に夢中になる。

  感動した。涙が止まらない。

 

 著者のジョンウッドはマイクロソフトの超仕事人間。

 どんどん出世して躍進する中国のナンバー2にまで出世する。

 しかし、土日もない。友人の結婚式も直前キャンセルの常習犯。

 

 そんな仕事人間の彼が、はじめて長期休暇をとった。

 ネパールのヒマラヤトレッキング200キロ徒歩ツアーに挑戦したのだ。

 自然のなかでただ黙々と歩く。

 

 そんななか、山里の小学校に寄った。

 驚いた。

 

 小学校は一人の先生に生徒がぎゅうぎゅうづめ。 

 教科書一冊に2,3人が群がる。

 

 図書室に入って驚いた。

 書庫に本がないのだ。

 鍵のかかった書棚に7,8冊が大事にしまわれている。

 お金がなくて読ませる本がないのだ。

 

 子供の頃、図書館で育ったジョンウッドは悲しくなった。

 校長先生に言った。今度来るときにはきっと本を持ってきましょう。

 

 校長先生は喜んだ。手を握ってきた。

 でもこういった。

 「信じてもいいですか。 ここによった欧米人はみなそう言ってくれるのですが、

 まだ誰ももどってきてくれません」

 

 ジョンウッドの胸にも不安がよぎった。仕事漬けの仕事に戻ったら、

 本当に約束を実現できるか。でも心に誓った。この子達に本を。

 

 彼は友人達50人にメールを送った。

 読む本がないネパールの子供達のため本を送ってくれ。

 ネパールまでの送料は俺が責任を持つ。

 そしてこのメールを友人に転送してくれ。

 

 また超仕事人間に戻る。

 あのビルゲイツが中国にくるのだ。彼はその責任者だった。

 仕事に没頭した。

 

 しかし、何かが心の中で変わった。

 ヒマラヤのあの自然。貧しい子供達のきらきらした目。

 

 実家のお父さんから悲鳴のメールがきた。

 実家に収まらないほどの本が届いている。すぐ実家に戻れ。

 そしてロバの背に本を乗せて何十キロも歩いて本を届けにネパールに

 いったのだ。

 

 学校では村を揚げてのお祭騒ぎ。

 子供たちは本を手にとってはしゃいでいる。

 その光景に彼は感動した。

 

 彼の中でなにかが大きく変わった。

 

 ついに彼は仕事を捨てた。

 超エリートのフィアンセとも分かれた。 

 

 彼の大きな目標は、2020までに恵まれない子供達に学びの場を

 つくる出会った。

 

 でもなんにも分からなかった。

 新たな挑戦の日々が続いた。

 

 この本を読んでわたしは感動した。

 涙がでた。

 

 すばらしい本である。

 素敵な生き方である。

 是非一読をおすすめする。

 

 Tさんこの本をプロデュースしてくれて、ありがとう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 






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Last updated  2008.12.05 06:31:40
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