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カテゴリ:読書
知り合いの編集者から本をいただいた。 これ私が最近プロデュースした本です。 嬉しいが、今週は連日の飲み会で午前様。読む時間がない。
バスの中でぱっと開く。面白い。引き釣りこまれる。 電車、ロビー、コーヒーショップ、細切れの時間に夢中になる。 感動した。涙が止まらない。
著者のジョンウッドはマイクロソフトの超仕事人間。 どんどん出世して躍進する中国のナンバー2にまで出世する。 しかし、土日もない。友人の結婚式も直前キャンセルの常習犯。
そんな仕事人間の彼が、はじめて長期休暇をとった。 ネパールのヒマラヤトレッキング200キロ徒歩ツアーに挑戦したのだ。 自然のなかでただ黙々と歩く。
そんななか、山里の小学校に寄った。 驚いた。
小学校は一人の先生に生徒がぎゅうぎゅうづめ。 教科書一冊に2,3人が群がる。
図書室に入って驚いた。 書庫に本がないのだ。 鍵のかかった書棚に7,8冊が大事にしまわれている。 お金がなくて読ませる本がないのだ。
子供の頃、図書館で育ったジョンウッドは悲しくなった。 校長先生に言った。今度来るときにはきっと本を持ってきましょう。
校長先生は喜んだ。手を握ってきた。 でもこういった。 「信じてもいいですか。 ここによった欧米人はみなそう言ってくれるのですが、 まだ誰ももどってきてくれません」
ジョンウッドの胸にも不安がよぎった。仕事漬けの仕事に戻ったら、 本当に約束を実現できるか。でも心に誓った。この子達に本を。
彼は友人達50人にメールを送った。 読む本がないネパールの子供達のため本を送ってくれ。 ネパールまでの送料は俺が責任を持つ。 そしてこのメールを友人に転送してくれ。
また超仕事人間に戻る。 あのビルゲイツが中国にくるのだ。彼はその責任者だった。 仕事に没頭した。
しかし、何かが心の中で変わった。 ヒマラヤのあの自然。貧しい子供達のきらきらした目。
実家のお父さんから悲鳴のメールがきた。 実家に収まらないほどの本が届いている。すぐ実家に戻れ。 そしてロバの背に本を乗せて何十キロも歩いて本を届けにネパールに いったのだ。
学校では村を揚げてのお祭騒ぎ。 子供たちは本を手にとってはしゃいでいる。 その光景に彼は感動した。
彼の中でなにかが大きく変わった。
ついに彼は仕事を捨てた。 超エリートのフィアンセとも分かれた。
彼の大きな目標は、2020までに恵まれない子供達に学びの場を つくる出会った。
でもなんにも分からなかった。 新たな挑戦の日々が続いた。
この本を読んでわたしは感動した。 涙がでた。
すばらしい本である。 素敵な生き方である。 是非一読をおすすめする。
Tさんこの本をプロデュースしてくれて、ありがとう。
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