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カテゴリ:お酒
屋台で呑む酒は雰囲気もあり格別である。 福岡に出張したときは、やはり博多屋台に寄る。 私は蝶ネクタイをしたカクテル屋台えびちゃんが好きだ。 それが七輪で焼いた浜焼き屋台ともなるとなおさら美味しく感じる。
大学同窓会の二日前に急に雇われ幹事を引き受けた。 たったの7人の集まりである。
仕方がないので、恵比寿西口と集合場所だけを決めた。
恵比寿居酒屋横丁は、いろんな全国の屋台が16軒集合しているのだ。
来ている客も洒落た女性も多い。芸能人も時々見かける。 鮪のカマを目の前のコンロで焼く。ジュウージュー焼ける。 香ばしい匂い、これだけで熱燗が進む。
烏賊のワタにごはんを入れて食べる。 これが最高に美味。
オジサン三人が新鮮魚介類を焼きながら、呑むわ、飲むわ・・・。 結局、飲んだ日本酒は二升。
6時からはじめたので、まだ8時すぎ。
ではということで、とっておきのもう一軒。 代々木上原のスモーク屋が出している立ち呑みワインバー。 ここは駅から2分だが、誰も気づかない隠れ家である。
入り口のヒントだけこっそり教えておこう。 このえびすストアのなかに一軒だけひっそりあるのだ。
ここではフランスの軽めの赤をボトルで入れる。 奥はアラフォー女性の軍団。スパークリングをボトルで飲んでいる。 チャンパングラスにスモークのつまみ。うーん、お洒落だ。さすが恵比寿。
おじさん軍団はもっと飲みたいという。 仕方がなくスペインの比較的重い赤をボトルで入れる。 つまみはチーズ。
もう9時過ぎ。まだ帰る気配はない。 またもやとっておきのもう一軒に連れてい行く。 そこって女性のいる店? との質問。 うーん、お隣には女性もいるが、あらわな姿の女性もいるみたいよ。 ということで皆、興味シンシンでついてくる。
歩くこと6,7分。えーこんなところにお店があるのといぶかしがるおじさん達。 さあ、ここですよと指差すとそこは・・・・・新橋湯。
おじさん達の期待が大きかっただけに、ブービングの嵐。 仕方がなくもう一軒、鉄板焼きBARの「たこ」に連れて行く。
そこで仕上げに特製餃子と、お好み焼き、ソース焼きそばそれに イタリアキャンティワインをボトルで頼む。
ああ、もう私は飲めない。よく食った、飲んだ。昔話に花が咲いた。 気の置けない連中との飲み会は、かくも楽しい。
すべての支払いを幹事の私が済ます。
ところで三軒全部の合計っておいくらだと思いますか?
そうです福沢諭吉先生お一人と・・・。 ではないんです。
三軒合計でひとり、6100円なのです。
皆から、アンビリーアブルの驚嘆の声。
ああ、これで次の幹事も決まりだなとの嫌な予感。
勢いに乗ったおじさん達は、あまりにも安かったのでもう一軒こんどは、 女性のいる店でと言ってる不埒な輩もいる。
実質幹事のN君とお店幹事の私は、ここでさようなら。 ああ、頭の容姿は皆ちょっと変わったが、学生時代の連中は面白い。
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