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テーマ:■今日のシアワセ■(578)
カテゴリ:隠れ家
大井町駅裏の路地は昔ながらの飲み屋でびっしりである とにかく駅から徒歩1分の距離に飲み屋街が残っているのは嬉しい。 狭い路地に両側にびっしり。いろいろな匂いが漂っている。
飲み屋街の誘惑を吹っ切って住宅街に抜ける。
そしてとあるマンションの4階突き当たり。 そうであるそこの一室が今日の懐石料理会の秘密会場だ。
部屋の窓一杯の緑。木々がこんもりと茂っている。 以前はここは東芝の創業者一族の大邸宅であった。 大正ロマンの趣き溢れる洋館だった。今では超高級マンションに変身。
玄関から日本間、オープンキッチン、そして洋間とすべて 壁を取り除いた吹き抜けである。そして一面の窓と緑。
なにしろ本日は日本屈指のプロの料理人をがつきっきりで 懐石料理をサーブしてくれる。ああ至福の贅沢だ。
プロは、深沢で一日一組だけ。しかも気の向いた時だけ開く 藁葺き屋根の隠れ家懐石料亭「梅寿庵」の元総料理長である。 ワシントンの日本大使館の総料理長も務めていたプロの中の プロフェッショナルである。
食の巧みはこう言う。若いときは自分は自分はで最高の料理を 出すことだけを考えていました。ある時、悟りました。相手の状態を 考え相手が喜ぶ料理を出そうって・・・・。
その食の巧が用意してくれた献立をこっそりお教えしよう。 まずは心友が持ってきてくれたきりりと冷えたシャンパンで乾杯。
清明 春の集い
八寸:からすみ西京漬け 長芋と活き鯵 空豆 帆立 アスパラ 目を楽しませる彩り。からすみが西京漬けにマッチしてなんとも 優しい味。大根の薄切りに挟まったからすみの西京漬け。
ああ、最初からノックアウト。舌が複雑な美味しさに陶酔する。 これは日本酒じゃなくちゃ! 八海山をぐぐっとやる。 五臓六腑にしみわたる。ああ、日本人でよかった。 からすみの西京漬けは最高・・・・・。
お造り: 平目と生ウニ 揚げ物: 竹の子 里芋 和欄揚げ 天だし
竹の子の揚げ物がもう最高。さくさくの食感。切れのある味。 伏見の玉の光の大吟醸がこれに妙に合うのだ。
鍋物物: 旬の野菜と甘鯛ぐじの鍋 実生の古木柚子ポン酢
ああ、もう最高の気分。 なんて透明な味。しかも奥行きがある。 そして最後は野菜雑炊。
ああ幸せである。
最高の仲間と至福の懐石料理。 時間よとまれと叫びたくなる。 ただただ深謝・感謝・多謝・・・・・・・である。
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