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テーマ:ひとりごと(15369)
カテゴリ:人生論
なぜか人は焚き火の炎を見ると心が落ち着く ゴルフ、野球、フットボール・・・。男の趣味はいろいろある。 しかし、どれもせいぜい百年足らずの歴史である。
ものの本を紐解くと、人類と猿の進化を分けたものは、二足歩行と焚き火である。 火の使用は人を野獣から守り、家族の団欒を約束してくれたのだ。 また火を利用した調理は、人の脳を発達させた。
要は、焚き火は人類最古のたしなみである。
人は焚き火を見ると心が癒される。
私はつねづね密かにこれはf/1の揺らぎに由来すると類推している。 毎回同じ形をしているようだが、よく観察すると同じ形の炎はない。
これと同じものに、万華鏡、波打ち際の波の形、海に沈む夕日などがある。 これらはすべて、リラックスしたときに出る脳波アルファ波を誘発する。
九十九島の夕日 これは最高だったなぁ・・・
だから焚き火は心を落ち着け、しかも安心・安全の人類最古の記憶を潜在的に 引き出してくれる。
焚き火と野宿は、男に残された最後の砦である。男のたしなみなのだ。 私はまだご幼少の頃、ララミー牧場などの西部劇に魅せられた。
私の焚き火の師匠の一人に菊池さんなる勇者がいる。 彼は凄い。焚き火で会社を辞めてしまった男である。
この話をすると少々長くなる。ちょっとはしょって書こう。
彼は電通マンであったが、子供の頃からカウボーイに憧れていた。 その夢が嵩じてついに、会社を休んで、アメリカ西部のカウボーイ学校に 短期留学した。
しかし甘くなかった。来る日も来る日も馬に乗り、牛を追いかける毎日。 想像以上の重労働であった。
そんな彼を救ったのが焚き火であった。
炎を見ているだけで疲れが吹っ飛ぶ。しかも焚き火の上には朝に仕込んだ 鉄鍋がぐつぐついっている。肉と野をトロトロに煮込んだ豆スープだ。
この豆スープに、バーボンウイスキーをがぶ飲みする。 焚き火の暖かさに誘われて、星空のもとで野宿・・・
かれはこの思い出が忘れられなかった。
帰国後、サラリーマンが馬鹿馬鹿しくなってついに彼は会社に辞表を出す。 そして彼は、あのカウボーイの鉄鍋、つまりダッジオーブンの普及活動に入る。 日本ダッジオーブンソサエティJDSを設立したのだ。後援は三井物産とロッジ社。
そして何を隠そう、私は菊池さんに誘われて、JDS正式会員となった。 一時、焚き火と野宿に嵌ったのだ。
この話をするとながくなるのでこの辺でやめよう。
男に残されたたしなみのひとつは、焚き火と野宿である・・・・・・ 次は野宿のススメを書こう。
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