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2005年10月15日
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大阪民藝館で開催中の「タパの美」を見、関連講演をきいてきました。
講演は、今回展示されているタパ(木の靭皮を叩き伸ばして作った布)の所有者でもある福本繁樹氏によるもの。
講演を聴いていて思い出したのだけれど、去年くらいに月刊みんぱくの巻頭インタビューに出てた方でした。
自身は美大出の染色作家でもあり、南太平洋地域によく行くうちに、そこの研究者のようにもなっていったらしい。

今回は、織物以前の布がテーマということもあり、衣服の起源は?という話から始まりました。
要約すると、人類が衣服を着るようになった理由は、寒さを防ぐためでも、裸を隠すためでもなく、装うことそのものが目的だった、という話。
<この説は社会学の本でも見たことあるし、いまや定説ではないかと思うし、そうあってほしい。
さらに、人間が最初に装飾を施したのはどこかというと、自身の体であろう、そして、人間が自分の肉体を素材として楽しむ芸術的行為、これこそが人間を他の動物と分かつ特性ではないか、と桑原武夫氏、バーナード・ルドルフキー氏の文を引いておっしゃってました。

その中で興味を引かれたのは、ネアンデルタール人の遺した遺跡から絵の具が見つかっている、という話。
福本氏は、その時代には洞窟壁画が見つかっていないことから、絵の具は自身の人体装飾に用いたものだろう、とおっしゃってました。
私は、別の理由から、ネアンデルタール人(旧人)の頃に、人類が他の動物と道を分かったんじゃないかな、って思ってます。
それは、彼らが遺した埋葬の痕跡です。
埋葬の痕跡は、人々が他者の死を認識していた証拠。
そして、人体装飾を含め、かつての装飾行為には、魔除の意味が常にあるわけで、埋葬を行っていたネアンデルタール人が人体装飾を行っていたのも、さもありなんという気がして、面白く感じました。

他者の死を認識し、記憶し、分かち合うこと。それから逃れようと抵抗すること。
それが、人の人たるゆえんではないかと思うのです。





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Last updated  2005年10月18日 23時58分40秒
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