テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
ニイタカヤマノボレ。真珠湾攻撃を告げる暗号だ。
「前畑頑張れ!」これは1935年のベルリン五輪水泳での実況。 これらは全て、ここ検見川送信所から発信されたという。 検見川送信所 手前はエゴノキ 歴史はここから作られたと言ってもいいすぎではないだろう。1926年、東京無線局検見川送信所として開局した。 最近、自転車で行く歴史探訪がマイブームとなっている。これが案外面白く、ガイドブックには載らない場所にスポットを当てたいと思っている。そんな中、ネットで調べていたら、この検見川無線局にぶつかった。 正直、存在すら知らなかった。地元では歴史的遺構というよりも、幽霊が出没するミステリースポットとして知られていたようだ。 06年4月のこの記事によれば、この歴史的遺構は取り壊しの危機にあるという。これは行かなければなるまい。勝手な使命感に燃え、自転車に乗った。 目印とされる薬局を曲がるが、ブログで見かけたような風景は見つからない。辺りを何周もしてしまった。 僕は地理に鈍いわけではないが、この歴史探訪に限っては毎回のように道に迷っている。もっとも地元だからとタカをくくって、地図を持たないのがいけないのだ。 逆に言えば、場所を知らなかったからこそ、その存在も知らなかったとも言える。 しかし、どこに? さては、既に取り壊されてしまったか?もしかして、さっき通りすぎた建設中のマンションがその跡地か。 玄関先に出ていた壮年の女性に場所を聞いた。 「それなら反対側ですよ。でも、もう取り壊されて、何にもないですよ」 やはり、来るのが一年遅かったか。 「今は宅地になっていますよ。これから、どんどん増えていくんじゃないですかね」 失望しながらも、記念碑くらいは建っているだろうと思った。 逆向きに走り、今度はお年寄りの男性に道順を聞いた。 「建物はまだあるよ。近くまで入れるんじゃないかな」 ジョギングによさそうな遊歩道から50メートルほど入ったところに、検見川送信所はあった。 実際には新検見川駅から歩いて10分ほど。剥き出しのコンクリートで重厚な造り。生い茂った草木。確かにミステリースポットの要件は十分満たしている。 さっきの女性の言葉なんだったのだろう? 送信所跡はまだあるのに。彼女にとってはなきに等しいということか。 もしかしたら、取り壊して欲しい過去の遺物なのかもしれない。 ここは元々、NTT(電電公社)の土地であったそうだが、今は千葉市に移ったと聞いた。 僕は自転車をフェンスにくくりつけて、一眼レフを取り出した。 続く 写真は30DとCaplio GX100で撮影。 《新品》RICOH Caplio GX100 VFキット Map価格 59,810円 (税込 62,800 円) EOS 30D ボディ 当社販売価格 122,800円 (税込128,940円) 送料別 去年の日記は? 2006/07/12 バックヤードシェードを撤去 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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