テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
数日前から、以下、バナー掲載のお願いをしています。製作は「Go!Go!しんけみがわ! 新検見川地域情報」の花園シンさん
日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機を迎えています。これを保存、再利用できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 新たに2人の方がリンクを貼ってくださいました。 takaakのブログ 山荘きらら 海のものとも山のものとも分からないプロジェクトにご賛同していただき、ありがとうございました。同時に責任の重さも感じています。 小さなプロジェクトは1歩1歩ですが、確実に前に進んでいます。本日もちょっとした会合を行いました。参加者のご了解を得ながら、みなさまに公開していきたいと思います。 そして、意見をいただくことが大いに参考になっており、励みになっていることはぜひ知っていただきたいと思います。 僕の完全なミステイクなのですが、多少の誤解があるようにも思いました。 僕がどうして、この建物を残したいと思ったか? について改めて書きます。 僕がこの建物に出会ったのは趣味のひとつであるサイクリングがきっかけです。いろんな場所を走っているうちに、地元でもまだ知らない場所はあるなぁと感じている時に、「検見川送信所」というものがあり、それが取り壊しの危機にあるということを知りました。 迷った揚げ句見つけた、その場所は何とも言えないインパクトを持っていました。 ここは幽霊スポット、廃墟として全国的にも有名。確かに異様さもありましたが、建物そのものの造形は美しく、これほど強烈な印象を植え付けた建物はなかったといっていいかもしれません。 廃墟でありながら、建物そのものは竣工から90年を経ても原型を留めており、力強く生きようとしているように思えました。 その歴史を紐解いてみても、実にユニークです。 送信所は1926年当時、帝国主義にあった日本が国策として作った施設です。そのため、戦争の影が見え隠れしますが、その名を世界に知らしめたのは1930年(昭和5年)のロンドン軍縮条約締結を記念する浜口首相の記念演説を米英向けに放送したことです。これがNHKが行った日本初の国際放送となり、世界に平和への声と日本の技術の高さを知らしめました。 その後、浜口首相は襲撃され、失脚。日本は軍国主義を突き進み、送信所は軍事利用される一方、さまざまな無線の実験が行われ、無線技術の向上にも大きく貢献しました。今日、僕らの生活には携帯電話はなくてはならないものになっていますが、これにも検見川送信所は大きく関わっています。 この建物は人と人、国と国を結ぶという役割を正と負の面の両方でかかわっている「生き証人」と言えるのではないでしょうか? 建物としての生と死、歴史的には戦争と平和、コミュニケーションと断絶。そんなものが1個に凝縮されています。 さらに書きますと、戦時中の空襲で多くの建物を失った千葉市においては、貴重な大正時代の文化遺産でもあります。 新しいものはいくらでも作ることはできるはずです。ただ、古い建物は一度、壊してしまったら、同じものを作ることはできません。 送信所から見える幕張メッセ 送信所を保存・再生させることは過去を敬うことでもあり、反省することでもあり、同時に僕らの現在を見つめるきっかけにもなるはずです。そして、こうした建物を残すことは僕らの子供たちに未来を託すということでもあるんじゃないかと思うのです。 こうやって書くと、やっぱり重い、固い話なのかなとも思いますが、保存ができたら、どうやって使うか?を考えることは面白いではないでしょうか。 それには、検見川送信所の知られざるストーリーを掘り起こし、みなさんに知っていただくことだと思っています。次回は日本初の国際放送がどのように行われたか?を書いてみようと思います。違う話を書いたら、ごめんなさい。 写真は30Dで撮影。 キヤノンEOS 30Dボディ【送料無料】 特別価格 112,000円 (税込117,600円) 送料込 去年の日記は? 2006/8/18 鉢植えのブドウの復活劇 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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