テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 検見川送信所について、継続的に書いてきたが、僕は通信、建築、行政に関してはまったくの門外漢だ。 ただ、ある程度の目利きはあるんじゃないかと思っている。バカだね。 建築についても、知識を持たなければ、いけないと思い、いくつか本を読んでいる。 検見川送信所を見て、頭にふと浮かんだのは建築界のスター、安藤忠雄氏のことだ。 かつて、DVDを見て、壮絶な生き方、考え方に雷を受けたような衝撃を覚えた。 この過去記事で勝手なことを書いています。 当世きってのスターですから、相手にはしてもらえないでしょうが、安藤氏から建築界をめぐる状況や考え方を学ぶことはできる。本というのは便利なものだと思う。 建築を語る この本は安藤氏が20代の若者向けの講演をまとめたもの。建築家を志す人だけでなく、万人が読める内容だ。 この本にはヒントになることが絶対あるはず、と直感したのだが、それは外れてはいなかった。 安藤氏は新しいものだけでなく、同潤会アパートのように古い建築物をよみがえらせることもやっている。本書で出てくるのは大山山荘美術館(京都)。イタリア、フランスには古いものを残す技術も材料も残っているが、日本にはそういったものは急速に失われていると、書いている。 結局、安藤氏は京大教授の意見も参考にしながら、70年前の竣工当時の近くに復元したそうだ。 安藤氏はいう。 「日本では経済の論理が優先され、歴史的にも文化的にも意義のある建築はどんどんなくなっていきます。それは近代化を達成するための代償として目をつぶらねばならないことでしょうか。私はそうは思いません」 フランスでは歴史的な建築物は保護されているという事実がある、という。たとえばでいえば、オルセー美術館は駅舎を改造したもの。ほかにもこんな例はゴロゴロと転がっている。 また、解体の話が持ち上がっていた「中之島公会堂」(大阪)では頼まれもしないのに、勝手に設計までされ、行政に提案している。 しかし、行政は「心配していただかなくても我々は考えている」と言い、没にしたそうだ。安藤氏でさえ、そうなのだから、行政を動かすことは難しい。 僕は思うのは、自分が住んでいる町が誰の物か?と考えたら、それは町のものではなく、そこに暮らす市民のものであるということだ。 大胆に言えば、考えるのは我々市民の方で、その希望をいかに叶えるのは行政の仕事なのではないか? その反面、僕ら市民は市民であることをさぼりすぎていたんじゃないかなと思えてきた。 次は安藤氏のキーワードである「連戦連敗」を読もうと思っている。 連戦連敗 楽天で安藤忠雄を探す。 去年の日記は? 2006/8/21 植え替えたゼラニウム、復活するか、枯れるか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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