テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 検見川送信所は有名スポットだという声もある一方で、実は地元でも知らない人は少なくない。そんなことを感じました。 市民ネットでも、まったく知らなかったという方。存在は知っていても、どういう役割を果たした施設かまでは知らない方がいたり。 そもそも僕だって、ネット検索しているうちに初めて知ったくらいですから、そんなものなんだと思います。 夕焼けの検見川送信所 日本初の国際放送を行った功績を話すと、「そんな施設であるなら、史蹟めぐりのマップに入れてもおかしくないですよね」と常賀市議。 僕もそう思いますが、千葉市はこの施設を壊すことを考えているのですから、そんなことをするはずがありません。 前回の記事で書いた文京区が取り壊しをしたがっている元町公園(文京区本郷1丁目)。昨年、「日本の歴史公園100選」に選ばれたそうですが、文京区はまったくインフォメーションをしなかったそうです。 たてもの応援団による記事 自治体というのは、こういうものなんでしょう。しかし、こういうことをやるから、僕らは政治不信に陥るわけです。 検見川送信所の件は、送信所の地元で同じ市民ネットワークの長谷川市議にも相談していますが、常賀市議は教育の担当されていたそうです。千葉市は最近、地域文化財についての条例を改正した、ということを話してくれました。 「地域文化財を保護しようという話だったと思いますよ」と市議。 「でも、検見川送信所は地域文化財という枠では収まらないのではないでしょうか?」と僕。 「そうね…」 そんな会話が続きました。 ところで、条例改正したということは、当然、なにかワケがあるわけです。この背景を調べていただくようお願いしました。 その千葉市文化財保護条例とは、こちら。 手が加えられたのは「第3章 千葉市地域文化財」。 (平成19条例23・追加) (登録) 第19条 教育委員会は、市指定文化財以外の文化財のうち、次のいずれかに該当し、かつ、市の区域内に存する重要なものを千葉市地域文化財(以下「市地域文化財」という。)として登録することができる。 (1) 本市の一定の区域にとって歴史上、学術上、芸術上又は観賞上価値の高い文化財 (2) 本市の一定の区域における生活の推移の理解のために欠くことのできない文化財 (3) 前2号に規定するもののほか、市指定文化財に準じた価値を有する文化財 以下続く 条文を見ると、いろいろと細かく手が加えられているようです。 千葉市にとって、何か不都合な事項があり、変わったのではないかと思えるのですが、改正ではなく、改悪の可能性もあるのでは? と思わず疑ってしまうのです。 そういえば、最近、長沼の大仏の近くにあった島田家の長屋門が跡形もなく壊されました。江戸後期の豪農屋敷だったのですが、マンションか何かが建つようです。 この建物は千葉市が発行する『千葉市の散歩道』にも載っている建物ですが、文化財指定はされていなかったようです。移築されたのならいいのですが、単に取り壊しだったとすれば、江戸時代の貴重な建物が消えたことになります。どういう事情かちょっと調べてみたいと思います。 去年の日記は? 2006/8/23 むき出しコンクリートにラティス設置 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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