テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 連戦連敗 本体価格 2,400円 (税込 2,520 円) 安藤忠雄氏の「連戦連敗」から、近代化遺産に関することを書こうと思ったのだが、違う話になってしまったので、改めて。同書では、近代化遺産という言葉はでてこないが、そうとらえても間違いないと思う。 安藤氏が手掛けたものの中に同潤会アパートの再建がある。ここは日本の集合住宅の先駆けとなった貴重な建物。取り壊して、まったく新しいものを作るというアイデアもあるが、安藤氏は古い建物、風景を生かし、再現する道を選んだ。 住民説明会にも出席するが、半分以上の住民の反対を受ける。彼らは住む人間として、旧アパートの不便さを味わってきたからだった。 古い貴重な建物だから残そうというのは簡単だが、住民あっての建物。理想と現実には大きな壁がある。 この後、同潤会アパートは昨年2月、表参道ヒルズとしてオープンしたが、この本が出た2001年当時は悪戦苦闘の日々だった。 安藤氏は「どれだけ効率が悪くなろうとも、また歴史家が納得するような完璧な結果を出せなくとも、建物の記憶を残していくという、この主題だけは、その可能性を探し続けたいと思っています」と書いている。 さらに旧いものをいかに残し、生かしていくかは世界的な流れであり、こうした議論は日本でも建築・都市を考えていく上で大事な位置を占めるという。 スクラップ&ビルドから、修復・保存へ。これは建築業界には厳しい未来を意味するが、安藤氏は日本にも起こりつつある新しい流れを歓迎している。 しかし、スクラップ&ビルドという考えは日本人には強く根付いていており、修復再生には、よほどの覚悟がないと難しいともいう。 安藤氏は60年代から過去の遺産を新しい時代に有効利用することを提言してきた。しかし、それはほとんど顧みられることはなかったという。 1995年の阪神大震災では多くの建物が壊れた。中にはまだ修復可能な美しい民間の建物があったそうで、修復を呼び掛けたが、企業は提言を煙たがっただけで、建物は取り壊されていった。震災からの復興という深刻な事態があったとはいえ、何とももったいない。 建物は都市の記憶であるだけでなく、人々の精神面にも大きな影響を与えると僕は思う。 古くなったから棄てればいい。こんな都市形成は若者への影響者たちの弱者への犯罪は、がまったくないと言えるだろうか。 近代化遺産は、僕ら父、母、祖父、祖母たち時代の人々の生きた証だ。 ところで、先日、訪れた市民ネットではこんな話も耳にした。 検見川神社の流れを組む宮野木甲神社のご神木が勝手に伐採された、というものだ。 隣は宅地開発をしており、木下工務店など複数の会社が地権者。山口住販という不動産業者が一戸建て建築にあたって、切ってしまったのだ。 問題の土地はホームページでも売り出し案内が出ている。 ブログ甲大神御神木伐採事件に詳しい。 宅地の名前は宮野木ウッドタウン。このネーミングはブラックジョークなんだろうか? 恥ずかしながら、僕はまったく知らなかったが、今年初めのことだそうで、フジテレビのニュースで取り上げられるなど話題になったらしい。建築物だけじゃなく、ご神木までか、という思いだ。 楽天で安藤忠雄を探す。 去年の日記は? 2006/8/25 北欧インテリアの宝庫「TIMBER YARD」@稲毛海岸 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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