テーマ:小学校での出来事(1644)
カテゴリ:千葉
3日、小学校の始業式にあわせて保護者による草むしりがあった。前日になって急に、草むしりの前に、学校前の歩道橋撤去に関する説明を行いたい、と連絡が入った。
なんだか、おかしな話だなと思って、カメラを持って説明会に出かけてみたら、やっぱり、おかしな話だった。 小学校は交通量のある道路を挟んだ丘の上にある。 僕の娘はこの道路にかかっている歩道橋を渡って学校に通っている。歩道橋を渡って、登下校しましょう、ということになっている。その辺は割と徹底されていて、その道路自体は交通量は少なくないものの、安心して通わせることができた。 緑が見えるところが小学校 千葉市の打ち出した計画とは、この歩道橋を撤去して、押しボタン式の信号機を設置し、横断歩道を作るというものだった。 信号機を設置してほしい、というのは地元自治会からの要請であった、という。 ホワイトボードに張られた計画書 小学校前には歩道橋しかなく、足の不自由な人、お年寄りも歩道橋を渡るしかない。自転車の場合は結局、道路状況を見ながら横切るしかなく、あぶないなぁとは思っていた。 信号機設置には僕も賛成である。 しかし、なぜ歩道橋を撤去しなければならないのか? ここが分からない。 市はこう説明する。 信号機は歩道橋のあるところには設置できないのだという。(歩道橋と信号機が併設されているところはいくらでもあるが、もしかしたら細かいルールがあるのかもしれない)。 その信号機の管轄は千葉県警ということだ。 警察は信号機をつけるには、歩道橋を撤去しないとダメだと言っているらしい。 歩道橋は千葉市が設置したものであるから、千葉市が撤去作業を行うんだそうだ。 一体、いくらかかるのだ?と説明に来た市職員に聞くと、歩道橋を撤去し、信号機を設置、周囲道路を整備するのに、約1000万円かかるという。 前にも書いたが、千葉市の財政状態は政令指定都市でワースト3位(1位は震災に遭った神戸、2位は横浜) 写真でも分かるとおり、歩道橋の塗装は剥がれ、くだびれてはいるが、耐久性には問題ない。老朽化が原因で壊すわけではない。信号機をつけるために壊すのである。 今後、子供たちは横断歩道を渡って登校することになる。歩道橋を渡るよりもはるかに危険性が高い。 僕は納得がいかなかったので、市職員に「誰がこんなことを決めたのか?」と詰め寄った。 職員は「それは…」グズグズいうだけである。 PTAの保護者(お母さんばかり)も歩道橋は老朽化によって壊すものだと思っていたらしく、そうではないと知って、僕が話しているところに入ってきた。 「でも、もう決まっているから、覆らないんでしょう。いつも、そうなんだ。市は結局、お金を使いたいのよね」とあきらめムードである。しかし、戦いは諦めた瞬間から終わりなんだ、と言いたい。 学校の教頭(だと思う)は、僕と市職員のやり取りを黙ってみていたが、そのうち、話に入ってきた。 「大事なのは安全教育ですから」と教頭。 「冗談じゃない。大事なのは安全教育なんかじゃなくて、安全な環境だ」と僕。 続いて、教頭はこんなことを言う。 「何かありましたら、改善するように、私どもも市の方に言いますから」 まったくありえない。何かっていうのは、何を指しているのだろう?登下校中の交通事故のことだろうか? 何があってからでは遅いのだ。 これは教育者としての発言なのだろうか?耳を疑った。 道は誰のためにあるのか? まず人のためにある、と僕は思う。そして、自転車、最後に自動車だろう。そういう考えで道路を作っていかなければ、交通事故は絶対、減ってはいかない。 みなさんはどう思うだろうか? 誰のための歩道橋撤去なんだろうか? 一度決めたら、計画は覆らない。そうかもしれないが、これは明らかに改悪だ。そういうものを許してはいけない。一体、誰が悪いのか、はっきりさせようじゃないか。 日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 去年の日記は? 2006/9/4 レッドシダーで自転車置き場~マイナーチェンジが必要? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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