テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
検見川送信所の管理などを行っているのが「検見川稲毛土地区画整理事務所」。
2007/07/27記事「近代化遺産・検見川送信所は取り壊しでいいのか?」では事務所への訪問の様子をレポートした。 以下は前述記事からの抜粋。僕と所員のやりとりの再現だ。 僕「保存する話はなかったのでしょうか?」 所員「以前、話が上がったようですが、お金の問題で難しいと判断された、と聞いています」 こうした会話だったので、保存について若干の検討はされたと信じていた。 ところが、悲しいことに、保存などまったく検討されていないことが長谷川弘美市議からの報告で明らかになった。 長谷川市議は、僕の陳情を受け、「送信所の保存などについて検討していればその内容を教え て欲しい」と伝えてくれたそうだ。 事務所からは「時間をください」といわれ、ようやく4~5日前に電話で回答を得たという。 事務所の話では、これまで送信所について保存するかどうかなどのきちんと議論したことはなかったそうで、将来の中学校の用地であるため、建物は取り壊すという方向で進んでいる、という。NTTから千葉市に所有権が移ってから、不法侵入を防ぐため、維持管理で予算をつけた、という。 その維持管理予算でぶざまな鉄板がつけられた検見川送信所 これまでも地元などから文書あるいは口頭で残してほしいという要望もあったが、それには口頭で答えてきた、という。 確かに、僕も口頭で返事はいただいている。 しかし、その対応はあまりにも不誠実であることが改めて分かった。 だいたい、保存の検討もしていないのなら、答えなどすぐに出せるはずなのに、どうしてここまで時間がかかったのかが理解できない。 理論武装のための口実としか思えない。行政側がこんな対応でいいのだろうか? 前回の面談の際、担当者は「10年前のことであり、自分ではよく分からない」といった。 しかし、知らないで済まされるのだろうか? これで仕事をしていると、いえるのだろうか? これが千葉市の役人の体質そのものを物語っている。 歩道橋撤去問題で対応したS氏も「私は4月に着任し、事情は分からない」といった。 役所における配置替えは、経験値を上げる、癒着を防ぐなどさまざまな効果があることは理解ができる。しかし、「分からない」という口実にもとても有効なようだ。もちろん、精一杯の皮肉である。 役所というのはもっと有機的につながり、市民の要望に即対応することが筋だろう。その辺を鶴岡という市長はどう思っているのだろうか? Qiballなんていう財政悪化の塊みたいなハコ物を作って喜んでいるのだろうか? 少なくとも僕は冗談じゃない、といいたい。 「検見川稲毛土地区画整理事務所」は9月8日(土)、事業計画変更(案)の説明会を開催するという。詳細はこちら。ここでどんな説明がなされるのか? 日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 去年の日記は? 2006/9/6 パーゴラの垂木を変更 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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