テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
検見川送信所の設計者、吉田哲郎氏の建築の行く末が全国的に注目を集めている。装飾を排したモダニズム建築である東京駅前の東京中央郵便局と大阪駅前の大阪中央郵便局だ。
2007/09/05●東京中央郵便局も取り壊し危機 小泉内閣が打ち出した郵政の民営化に合わせ、庁舎の賃貸業務が解禁。そこで駅前の郵便局を高層化させるという計画が持ち上がっているのだ。 京都工業繊維大の中川理教授が9月27日付の読売新聞朝刊「建築季評」で、この問題に触れている。 「モダニズム建築は、建築史学の価値が必ずしも利用する人々の魅力につながるわけではない。機能主義ならば、機能が終われば、その存在も終わるべきだという指摘さえある。実際、いまや駅前に中央郵便局が立地する必然性はなくなってしまっている」 中川氏は、これらの話は建築する側の視点で、それとは別の価値観も生まれてきていると指摘する。それは風景としての価値だ。滋賀県では、モダニズム建築の豊郷小学校校舎を守ろうと住民が座り込みをした例もあるという。 参考 豊郷小学校問題 朝日新聞記事 豊郷小学校保存運動にみる環境運動の新しい展開 僕は地元の風景を写真に収め、ブログで紹介してきた。そんな時、コメントや個人メッセージで受けとるのは、「懐かしかった」「変わっていなくてホッとした」という言葉だった。 進化、変化は価値があるということになっている。そうして、僕らは利便性を享受してきた。しかし、風景においては変わらないことが大きな価値になっている。 人は進化し続けることを求める一方、不変を求める。しかし、この慌ただしく変わる世の中では、建物、風景を守るということは進化する以上に難しい。 違った価値観、行政との壁にもぶつかる。守るということは、保守的な考えにも聞こえるかもしれないが、逆だ。むしろ、建物や風景を守るということは創造的なことだと思っている。 これまで出会うことがなかった地域、年代の方と語り合い、どうしたら、送信所を守れるだろうかと話し合うことは、新たな人間関係を築き、行政側に新しい提案をすることだ。大変そうなことに首を突っ込んでいるなぁと思う人もいるかもしれないが、これはなかなか刺激的なことなんですよ。 「検見川送信所を知る会」では仲間を募っています。入会していただける方はこちらのメールフォームから「入会希望」と明記の上、 お名前(ふりがな): ご住所:〒 電話番号: メールアドレス: をお知らせください。 メールマガジン「検見川送信所J1AA通信」を購読していただける方は以下のURLからお申し込みください。 http://www.mag2.com/m/0000246340.html バックナンバーには創刊準備号があります。 検見川送信所についてはここで過去記事をまとめています。 日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 去年の日記は? 2006/9/27 レッドシダーでオリジナル自転車置き場(13)~防雨度チェック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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