テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
2007/09/28 市議会録で見る検見川送信所
上記記事でも書いた通り、「検見川送信所を知る会」の仲佐秀雄代表と僕はこの日午後、市議会で検見川送信所を訴えていた自民党の川村博章市議の事務所に伺いました。 川村市議は千葉市花見川区選出、当選2回。HPを拝見すると、交通、福祉、教育の問題を重点的に取り組んでいるようです。 今年6月の市議会では「地域文化財としての指定と、この送信所があったことを記し、後世に伝える記念館的な施設ができないか、ぜひ御検討いただきたいと思います。このことも強く要望しておきます」と発言していますが、実は現在、開催中の市議会では26日、市側への質問という形で発言しているとの情報も得ていたのです。 概ねの趣旨は把握していたのですが、ご本人に再取材した方がいいだろうと思い、これまで控えていました。 議事録は更新されていませんが、市議会ホームページでも、以下のように川村市議の質問内容が紹介されています。 川村 博章 議員(自由民主党千葉市議会議員団) 1 高齢者福祉について (1)介護予防の推進について 2 環境対策について (1)振動問題について 3 千葉市中央卸売市場について 4 文化財について 5 生涯スポーツ・レクリエーションについて 6 幕張5丁目バス折り返し場について 4の文化財についてが送信所に関する発言となっています。 現在、録画中継にて川村市議の一般質問は見ることができます。 まずは文化財についての質問と答弁を再現します。 川村市議 「近年の著しいとしかの進展や人々の価値観の多様化などにより、過去の貴重な歴史的な財産や民族行事などが失われつつあります。 私はこのような状況の中、地域の歴史や文化財を見直し、保護の網を広げ、後世に伝えようとすることは、単に文化財を保全することにとどまらず、地域の活性化にもつながるものと、大きな関心を寄せているところであります。 本市では、本年3月の平成19年第1回定例会において、文化財保護条例の一部改正が行われ、これまでの「千葉市文化財」の分類などの見直しのほか、市民の郷土への愛着と身近な文化財の保護を図るため、新たに「地域文化財」の登録制度が導入されたところであり、市民から大きな関心が寄せられています。 改正後からこれまでの取り組み状況と今後の予定についてお聞かせください」 教育次長の答弁 「指定文化財」については従来の「千葉市文化財」を「千葉市指定有形文化財」や「無形文化財」など新たな区分に見直しを行うため、再調査を実施しております。 また、新たに設けた「地域文化財」の登録にあたっては、地域に伝わる民族行事や民族資料など、特徴のある文化遺産の掘り起こしを図るための運用方針の基準作りに取り組んでいます」 今後の予定についてですが、「指定文化財」につきましては、調査終了後に国の体系に合わせた、分類作業を進めてまいります。 また、「地域文化財」については運用方針となる基準に基づき、「市政だより」などにより市民への周知を図るとともに資料収集に努め、掘り起こしを行ってまいります。 今年度は、再整理した「指定文化財」と調査・整理が終了した「地域文化財」について文化財保護審議会に諮ってまいります。 なお、次年度以降は、「地域文化財」の調査・整理などを継続して実施してまいります。 千葉市の文化財政策には大いに不満があります。 「地域文化財」といえば、既に紹介したように、稲毛区長沼の「島田家の長屋門」はつい最近、跡形もなく壊されてしまいました。この建物は千葉市が発行する「千葉市の散歩道」にも取り上げられている貴重な建物なのです。 個人財産なので、所有者に取り壊す自由はあるとは思いますが、移築などで行い、なんとか保存する方法はなかったのでしょうか? それから、甲大社のご神木は、業者の勘違い?によって、樹齢200年を越える市の保存樹木があっさりと切り落とされました。このご神木も一種の「地域文化財」といってもいいのではないでしょうか? こうした事例は千葉市の取り組みの遅れが遠因にあるように思えます。もちろん、それを許した千葉市民の民度が低いということも自覚しなければいけないと思います。 長くなったので、ここで区切ります。次の記事で検見川送信所についてレポートします。 余談になりますが、この一般質問の冒頭で市議が紹介されている書籍が面白そうです。 日本全国都市の通信簿 都市をさまざまな面からランキングしているそうです。 5段階評価で千葉市は以下の通り。 行ってみたい度★★ 住んでみたい度★★ 刺激度★★ いやされ度★★ がっくり度★★★ 率直に言いますと、今の市政の成績がそのまま現れているように思えます。 日本初の国際放送77周年記念 「ほぼ満月ただの月見@検見川送信所」 日時:10月27日(土)午後3時~ 集合場所:JR総武線・新検見川駅徒歩2分、はなのわ広場 参加費:無料 主催:「検見川送信所を知る会」 pdfファイルを読むにはAdobe Readerが必要です。ダウンロードはこちらから。 PDFファイル版チラシ http://moleskine.air-nifty.com/kemigawamusen.pdf ドキュメントファイル(doc)版チラシ http://moleskine.air-nifty.com/kemigawamusen.doc 「検見川送信所を知る会」では仲間を募っています。入会していただける方はこちらのメールフォームから「入会希望」と明記の上、 お名前(ふりがな): ご住所:〒 電話番号: メールアドレス: をお知らせください。 メールマガジン「検見川送信所J1AA通信」を購読していただける方は以下のURLからお申し込みください。 http://www.mag2.com/m/0000246340.html バックナンバーには創刊準備号があります。 検見川送信所についてはここで過去記事をまとめています。 日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 去年の日記は? 2006/9/29 ガーデンテーブルで朝食を お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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