テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
ウワサの建物は下関市役所の裏にあった。
下関市役所第一別館。先週末、仕事で下関に行った時に立ち寄った。 このところ、すごくついている。大阪中央郵便局を見たい、と思ったら、大阪に行く用事ができ、大分市のアートプラザに行きたいと思ったら、由布院旅行を誘われて…といった具合。 やっぱり、願うことが肝心。そんな乙女チックなことも思わず信じてしまうほどだ。 下関第一別館のことを教えてくれたのは、ある建築家の方だった。元は下関郵便局電話課分室といって、検見川送信所と同じ逓信省営繕課がデザインした。竣工は1923年というから、検見川送信所より3つ年上の「お兄さん」ということになる。 一時は取り壊しの話が持ち上がったが、紆余曲折を経て、保存が決まったということだ。 今後は本格的な工事に入り、2009年12月開館を目指す。計画には山口を代表する大女優・田中絹代記念室や企画展示コーナーなどあるらしい。 この工事を前に10月27日に一般公開された、という。僕ら「検見川送信所を知る会」が第1回イベントを行った同じ日。これも何かの縁なのかもしれない。一般公開日には逓信建築の写真展も行われ、その跡が見受けられた。 ドアに張られたチラシ 建物全体にネットが張り巡らされている。外壁の崩落の危険性があるということだろう。東京中央郵便局にもネットが張られていた。 一般公開は1日だけだったが、建物はガラス張りなので、この日も外から中の様子を伺うことができた。地下の部分が大きくえぐられている。何かの調査の跡かもしれない。 ちょっと周囲を回ってみた。面白いドアがあった。ドアを開けたら、落ちてしまう。多分、外階段があったのだろう。 裏には市役所の観光部門の施設があったので、資料をもらってきた。ネットで見られるものと同じで特別なものではなかったけれど、職員の対応は親切だった。 鮮やかな赤い実と1923年竣工の古びた建物。色の対比が面白かった。しかし、2年後には第一別館も改装され、当時の姿を取り戻すのだろう。 この日は空が青く、とても楽しい近代建築探訪となった。 下関への旅は選びはこちらから。 日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 「検見川送信所を知る会」では仲間を募っています。入会していただける方はこちらのメールフォームから「入会希望」と明記の上、 お名前(ふりがな): ご住所:〒 電話番号: メールアドレス: をお知らせください。 メールマガジン「検見川送信所J1AA通信」を購読していただける方は以下のURLからお申し込みください。 http://www.mag2.com/m/0000246340.html バックナンバーも読めます。 検見川送信所についてはここで過去記事をまとめています。 去年の日記は? 2006/11/18 隠れ家(小屋)作り(23)~トラス&屋根 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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