テーマ:近代化遺産を歩く(146)
カテゴリ:近代化遺産・検見川送信所
僕ら「検見川送信所を知る会」のメンバーは先日、「杉並たてもの応援団」のイッシーさんのご紹介で、建築家の大嶋信道さんにお会いしました。今後の活動についてアドバイスをいただくためです。
2000年当時の送信所(イッシーさん提供) 大嶋さんは建築史などで有名な藤森照信さんととも活動をされていた方で、近代建築の保存活動にも尽力をされています。 雑誌「新建築」の連載をまとめた著書「建築虎の穴見聞録」もあります。 建築虎の穴見聞録 この本は「ほぼ日刊イトイ新聞」でも取り上げられています。 お会いする前に、半分まで拝読しましたが、建築士としては気になる建材の工程を見に行くというアクティブな内容。 難しい部分もありましたが、素人にも分かりやすく書かれていて、DIYerとして、いくつか建材(ツインカーボ!)を扱ったこともあるので、親しみを覚えながら読みました。 ツインカーボを使った自作”隠れ家”の屋根 さて、一行は杉並のアトリエにお邪魔しました。建築家のアトリエって、どんなところ?興味ありますよね? 打ちっぱなしのモダンな建物を想像するかもしれませんが、気取りのない一般的な二階建ての建物の二階が仕事場でした。なんだかホッとする空間。天井高の書棚があって、中にはファイルがギッシリ。 場所は人柄を表すと言いますが、大嶋さんもアトリエ同様、気取りのない方でした。 「文化財には登録文化財と国、県、市が指定するものがあります。指定は個人が所有する建物には税金、補助などで金銭的なメリットはありますが、検見川送信所は市所有なのであまり関係ないでしょう。国、自治体が指定するのは未来永劫に渡って、管理していくとステートメント。しかし、指定されると逆に使用が規制もあるので、登録やら指定を求めるというのは考えなくてもいいのではないでしょうか」 建物というのは活かしてこそ意味があるわけですから、利活用まで考えると、指定のことまで考える必要はないのかもしれません。 大嶋さんも同様の説明をされました。保存が目的ではなく、その先だ、と。 地元では、「送信所を高齢者向けの施設、図書館、ホールなどにしては?」といった声が上がっていますが、どれも難しい状況。そのバックグラウンドには、千葉市の借金問題があります。金がなければ、補修もできませんからね。 送信所が現在まで残されたのも同じ理由と思われます。壊すのにも、金がかかるから後回しになってズルズル。しかし、80年前に建てられた送信所は思った以上に頑強で、風雪にも耐えてきたわけです。 <続く> 日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。 賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。 <a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a> 「検見川送信所を知る会」では仲間を募っています。入会していただける方はこちらのメールフォームから「入会希望」と明記の上、 お名前(ふりがな): ご住所:〒 電話番号: メールアドレス: をお知らせください。 メールマガジン「検見川送信所J1AA通信」を購読していただける方は以下のURLからお申し込みください。 http://www.mag2.com/m/0000246340.html バックナンバーも読めます。 検見川送信所についてはここで過去記事をまとめています。 去年の日記は? 2006/11/19 隠れ家(工房)作り(26)~木材追加分 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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